ようこそ、カガクでネガイをカナエル図書館へ。
転ばぬ先の、テクノロジー

			いまや日本は、4人に1人は65歳以上という高齢社会。ご本人はもちろんそのご家族の方も「ケガも病気もなく、ずっと健康で暮らせるように」と願っています。それでも、外出中だけでなく家にいるときでも転倒してケガをするという事故が起きています。万一大腿骨頚部を骨折するような“大ごと”にでもなれば、寝たきりになるリスクは大きく跳ね上がります。
			カネカは、カガクでネガイをカナエル会社。じぶんたちの得意とする技術で、この問題をなんとかできないか、と考えました。そして生まれたのが、薄い形状なのに衝撃を吸収・拡散するパッドをインナーウエアに組み込んだ「カネカヒッププロテクター」という製品。このパッド、実はカネカのポリマー技術と発泡技術というまったく異なる分野の技術を組み合わせたもの。まさにカネカの創造力の“化学反応”によって生み出された製品なのです。
			そのパッド。製品化はもちろんですが、開発において最も難しかったことのひとつは、その効果測定。まさかお年寄りに実際に装着してもらい、「さあ、転んでください。ケガしないか確かめますから」・・・とはいきません。大学と連携し、コンピュータ上に高齢女性の体型や骨、軟組織と呼ばれる筋肉|脂肪の形状や特性までも再現。そこに、高齢女性の歩き方を計測してインプット。さらには装着の有無はもちろん、パッドの素材や形状をさまざまに変えてシミュレーション。その結果をもとに、ヒッププロテクターの試作品を〈太もも模型〉にはかせ、そこに何度も“おもり”を落として評価実験。それだけで終わりません。さらには大切な着心地感やお洗濯のことなど、医療や介護の現場の声を徹底的に取りいれ、「ヒッププロテクター」はようやく完成。今日も高齢女性たちに安心をお届けしています。
			カガクの力で社会全体を幸福にするだけでなく、ひとりの人の幸福な暮らしを支えるのも、カネカの仕事。これからも、さまざまな技術を多彩に組み合わせ、人の未来に貢献できるものをつくりだしたいと思います。

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