CSR

トップ > CSR > 特集 > 特集Ⅰ Food Production Support

特集Ⅰ Food Production Support

農業に貢献する新肥料
カネカ ペプチド

発酵技術をもとに、酸化型グルタチオンを効率よく製造する技術を開発

「カネカ ペプチド」は、酸化型グルタチオン(GSSG)を配合した植物の栄養に供する新しい高機能性肥料です。
酸化型グルタチオンは、肥料として働き、植物を成長させる効果があります。これによって、例えばトウモロコシの粒が大きくなり、粒の数も増えます。従来の化成肥料の大量投入による増収には限界がきており、土壌劣化の環境問題も一部では指摘されていますが、酸化型グルタチオンは植物が本来持つ力を増進させ、環境にやさしいまま、一層の増収を促すことができます。

カネカ ペプチド
カネカ ペプチド
2020年に売上高100億円以上を目指し、
グローバルに事業開発を加速させていきます

酸化型グルタチオンは、植物や動物、人間の細胞にも普通に含まれている天然の素材です。カネカは、自然界に存在する酸化型グルタチオンを効率よく製造する技術を開発しました。さらに、植物成長への酸化型グルタチオン効果の研究を進めていた岡山県農林水産総合センター生物科学研究所とのコラボレーションで、植物への効率よい施肥方法の開発を進めています。「グルタチオンの生成には発酵技術、精製工程には医薬品の技術を使っています。ともに、カネカグループが得意とする技術です」(バイオテクノロジー開発研究所 バイオプロダクツ研究グループ 毛利拓)。

普及には時間がかかる。だから世界同時に始めないといけない。
バイオテクノロジー開発
研究所
バイオプロダクツ
研究グループ
毛利 拓

世界各国で実証実験を開始。10%~40%の増収を確認

どれだけ効果の高い技術でも、それを使っていただき、普及しなくては、社会に貢献することはできません。カネカグループは、世界市場を見据え、カナダ、アメリカ、中国、インド、タイ、ベトナム等で、大学、農業試験場、大規模農家等とともに、さまざまな作物を対象に実証実験を開始。ジャガイモ、キャッサバ、サツマイモ、トウモロコシ、タマネギ、ナス等の収穫で10%~40%の顕著な増収効果を確認しました。
また、散布等に手間のかからないことも、普及のための条件となってきます。そのためには従来の施肥体系に取り込めるような工夫も必要になります。アメリカ等では、広大な土地で効率的な農業を行っているため、1回の散布でもコストが問題視される場合があるからです。さらに、小規模農家や飢餓で苦しんでいる地域へと裾野を広げるためには、散布時期や量等についてのレシピ作りや啓発活動も重要になってきます。これらの課題を一つひとつクリアする実証実験を行っています。
「研究・開発人員にも制限があるなかで、いろいろな国の作物、いろいろな方法で実証実験を行っているのは、食料問題が喫緊の課題だからです。普及には時間がかかるので、世界同時にスタートさせなくてはならないと考えています。また、酸化型グルタチオンには、植物を元気にする効果がありますから、土地があまり肥沃でない場所や、冷害等に襲われやすい場所での農作物生産等の、農地を拡大できるポテンシャルも秘めています」(前出 毛利拓)。

さらなる農業の振興に向けて植物のための材料開発へ

世界各地で実証実験を行うなかで、カネカグループは、農業試験場の方から“人間の体は、治療薬やサプリメント等の開発を通じて多くの研究がなされてきたが、植物にはまだまだ未知の部分が多い”という重要なヒントをいただきました。「だからこそ、植物はまだまだ飛躍できる余地があると思うのです。植物に役立つ素材を開発し、さらなる農業の振興に貢献したいと思います」(前出 毛利拓)。
カネカはこれからも、先端研究で得た技術を結集し、重点戦略分野の一つである食料生産支援に役立てていきます。

カネカ ペプチドを使用したことによる効果

農家の方が少しでも使いやすい、散布・注水方法の検討をしながら製剤開発を進めています

農家の方が少しでも使いやすい、散布・注水方法の検討をしながら製剤開発を進めています

Stakeholder Message


岡山県農林水産総合センター
生物科学研究所
植物レドックス制御研究グループ
グループ長 博士(理学)
小川健一様

農業に就業する若者が増えてほしい。
カネカとは、「農家のために」という想いを共有しています。

岡山県農林水産総合センターは、農林水産業を支える技術の開発と普及に取り組むとともに、その担い手を育成しています。私が所属する生物科学研究所では、農業、工業、環境分野における産業振興につながるバイオテクノロジーの基礎・基盤研究を行っています。私は、「カネカ ペプチド」の材料に含まれ、重要な機能を担う「酸化型グルタチオン」の研究を行ってきました。
カネカと組もうと考えたのは、「農家のために」という想いと、リーズナブルな価格で提供したいという目的を共有できたからです。農業の発展に貢献するには、誰もが手に入れやすい価格で提供し、より多くの農家に手にしていただくことが重要です。カネカにはこれらのことに加え「カネカ ペプチド」の効果的な使用法の啓発等を行っていただくことを期待しています。
農業人口が高齢化・減少するなか、日本の食料自給率を向上させるためには、農業の収益性が改善され、学生からも就職の選択肢として就農が支持されるようになることが重要です。「カネカ ペプチド」は、農業所得を増やすことに貢献するはずですし、その姿を目の当たりにすることで、農業を志す若者も増えることでしょう。

ページの先頭へ