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CSRトピックス2015

2015年度を中心に、カネカグループの主なCSR活動をご紹介します。

TOPICS 01[東北復興支援]
東北の復興道路に発泡建材を供給

ソイルブロックソイルブロックは「縁の下の力持ち」。目には見えませんが、盛土材として道路や造成地等を支えています

 黒部和彦
カネカケンテック 地盤環境事業部
土木資材課(東北) 黒部和彦

2011年に発生した東日本大震災による影響で、被災地では未だ多くの道路の復旧が待たれています。このような道路復旧工事では、いかに早く、強靭な道路を、経済的に整備できるかが重要となります。
カネカケンテックでは、この復興道路工事に「ソイルブロック」を供給しています。ソイルブロックは、土木工事用の大型発泡スチロールで、軽量性のほか構造物の荷重に耐える強度や耐水性に優れているため、軟弱地盤や急斜面への盛土工事に効果を発揮します。また直径1mmの原料を50倍に発泡して成形されるため、地球環境にもやさしい素材です。
このソイルブロックが採用されることにより、軽量という点から重さによる道路沈下の心配も少なく、作業がしやすく施工の負担を軽くするため、工期の短縮も実現できます。補修の手間が省けることから、長期的にみれば経済的な工法といえます。これまで復興道路のうち、特に軟弱地盤である区間約10万m³にソイルブロックを供給してきました。
復興道路は、緊急避難や物資輸送路の確保、観光ルートの創出等被災地への支援となるものです。今後もこうした製品や技術を通じて、復興に貢献していきます。

TOPICS 02[温暖化対策]
自動車の軽量化に貢献する素材群

自動車の軽量化に貢献する素材群
バンパー、ダッシュボード、シート芯材等、赤色の部分にカネカ製品が使われています

地球温暖化防止への機運が高まるなか、自動車業界でも燃費向上等によるCO₂排出量低減が進められ、車体を軽量化させる取り組みが加速しています。その一つが、自動車部材向けプラスチックによる軽量化です。
プラスチックの素材となるカネカの樹脂製品は、これまでも耐熱性や強度、加工性のよさといった特長が評価され、さまざまな自動車部材に使われてきましたが、最近は軽量面からも優れた素材として着目されています。
例えば、射出成形用エンジニアリング樹脂「ハイパーライトJP」は、優れた低線膨張(伸縮)性や寸法安定性からスライドレールカバーやリアスポイラー、ピラーガーニッシュ等外装材の軽量化用途が拡大。またビーズ法発泡ポリプロピレン「エペラン-PP」は、軽量で強度の高い成形法の開発に成功し、内装用シートの軽量化に用途が広がっています。さらに、エポキシ樹脂用改質剤「カネエースMX」やPP(ポリプロピレン)系樹脂加工性改良剤等、軽量化に貢献する用途開発を進めています。
2016年1月の「クルマの軽量化技術展」にも出展し、当社独自技術による課題解決を提案しています。これからも持続可能な社会に貢献する素材として技術開発を行い、ニーズの高度化に応えていきます。

TOPICS 03[次世代育成支援]
子ども化学実験ショー2015に参加

カガクのフシギ体験子どもたちに「カガクのフシギ」を体験してもらいました

 「世界に一つだけの消しゴム」をつくる子どもたち
スタッフの説明を聞きながら、真剣に「世界に一つだけの消しゴム」をつくる子どもたち

「夢・化学-21」委員会主催の、化学実験体験イベント『化学の日 子ども化学実験ショーin 大阪』が2015年10月24日(土)・25日(日)の2日間、京セラドーム大阪で開催されました。アボガドロ定数(※1)にちなみ、毎年10月23日を化学の日、同日を含む週を化学週間と制定し、2014年の2回に続き、関西では3回目の開催となりました。
2日間で約4,300人の皆さまが来場され「消しゴムを作ろう」のカネカブースには、約330人の子どもたちが訪れました。一回当たり約25分の実験時間で、3色の色付けをすることで「世界に一つの消しゴム作り」を体験してもらいました。参加した子どもたちはもちろん、見守る保護者も真剣そのもので、スタッフの手を借りながら「私だけの消しゴム作り」に没頭していました。
これからも化学の不思議や面白さに触れながら、“カガクのチカラ”を体感してもらいたいと思います。「子ども化学実験ショー」は、2016年度も関西地区での開催が計画されており、引き続き次世代育成を通じた地域社会貢献を継続していきます。

※1 アボガドロ定数:物質量1mol(モル)とそれを構成する粒子(分子、原子、イオン等)の個数との対応を示す比例定数。イタリア出身の化学者アメデオ・アヴォガドロにちなんで名付けられた。

TOPICS 04[QOLへの貢献]
高めのBMIの改善をサポートする機能性表示食品

ユアヘルスケア社員機能性食品の通信販売を行うユアヘルスケア社員(左から冨岡博美、三宅郁子、米田綾子)

 グラボノイド2011年から販売してきたものを、今回新たに機能性表示食品として発売された「グラボノイド」

近年QOL(クオリティー・オブ・ライフ)を向上させ、健康的な生活を送りたいという機運が高まっています。それを支えるための食品表示として、これまでの「特定保健用食品(トクホ)」「栄養機能食品」に続き、2015年4月より新たに「機能性表示食品」が導入されました。
カネカグループのユアヘルスケアでは、2015年9月から「グラボノイド」を「機能性表示食品」として通信販売しています。「グラボノイド」は、「甘草」の根茎に含まれている脂溶性ポリフェノール群を、カネカ独自の技術で抽出した機能性食品素材「3%グラブリジン含有甘草抽出物」(製品名:カネカ・グラボノイド)を使用したサプリメントです。種々の疾患の原因となりうる過剰な内臓脂肪をはじめとする体脂肪を減らし、高めのBMI(※2)の改善をサポートすることが科学的にも示された「3%グラブリジン含有甘草抽出物」を機能性関与成分とする商品であり、健康な生活の維持に取り組まれている方々に役立てられています。
ユアヘルスケアは健康補助食品の販売会社として、これまでも還元型コエンザイムQ10をはじめとする機能性食品の通信販売に携わってきました。今後も科学的に信頼性の高い「機能性表示食品」のラインナップを増やすことで健康な社会づくりを目指していきます。

※2 BMI:肥満度の判定に使われる数値。(体重kg)÷(身長m)²で示されます。日本肥満学会では、BMI18.5~25を標準体重とし、25以上を肥満と定義しています。

TOPICS 05[デジタル機器の技術進化に貢献]
ポリイミドフィルムが受賞、第47回市村賞


 グラボノイド実用化されているプラスチックフィルムでは最高クラスである耐熱性(400℃)と耐寒性(-180℃)を誇る高機能性フィルム

カネカグループでは、エレクトロニクス製品の進化による、近年の情報機器の高性能化、小型化、薄型化のニーズに応える素材を提供するべく研究開発を進めています。
その素材の一つが、カネカ独自の製法により開発された超耐熱性ポリイミドフィルム「ピクシオ」です。スマートフォンやタブレット端末のフレキシブルプリント配線板を中心に広く採用されており、従来のプリント配線板よりも信頼性が向上し、機器のさらなる薄型化を可能にしています。
この「ピクシオ」の開発に携わった技術開発者3名が第47回市村産業賞功績賞(※3)を受賞しました。画期的な新技術の開発と企業化の実績が高く評価されたことによるものです。また、カネカとカネカハイテクマテリアルズ(当時)が欧州合同原子核研究機関から受注した、「アピカル」と「ピクシオ」に対して、第61回高分子学会賞技術部門を受賞しました。 今後も、当社の重点戦略分野の一つである、情報通信に寄与する研究および商品開発を積極的に展開していきます。

※3 市村賞:科学技術の進歩、産業の発展、文化の向上、その他国民の福祉・安全に関し、科学技術上貢献し、優秀な国産技術の開発に功績のあった技術開発者に対して授与される賞。

TOPICS 06[グローバルに現地ニーズを反映した製品技術の提供]
米州、アジアに続き、欧州統括会社設立で3極拠点体制を確立


統括会社設立を機に中東、アフリカでの販売増も目指しています

カネカグループは、グローバル化を進める上で、現地に根ざした事業展開が重要であるという認識のもと、2015年10月に欧州、中東およびアフリカの統括拠点としてベルギー・ブラッセル市にカネカヨーロッパホールディングを開設しました。主な業務は当該地域における経営戦略の検討・立案、研究開発、人事・労務、法務やガバナンス等で、その機能を強化し、統括地域内の事業の推進役を担っていきます。
カネカグループではこれまで、カネカヨーロッパホールディングに先駆けて、米州統括会社のカネカアメリカズホールディングと、アジア統括会社の鐘化企業管理(上海)をそれぞれ2012年に設立しています。今回の欧州統括会社設立により、カネカグループのグローバル3極体制が確立しました。これによりCSR基本方針の一つに掲げている「それぞれの国や地域の文化・慣習を理解して、地域に根ざした企業活動を行い、積極的に社会に貢献する」ことの実現をより確かなものとしています。

TOPICS 07[安全な製造現場へ]
中国グループ会社へ体感学習を拡大


巻き込まれ体感装置で、身をもって事故の怖さを体験する蘇州愛培朗緩衝塑料の社員たち


青島海華繊維の社員は、「落下」の怖さについて体感しました

「体感学習」は、職場に存在する事故や災害を安全に体験することにより、危険感受性を向上させる安全研修です。研修では、棒の先に手袋をつけた腕の模型を使って巻き込まれ事故を再現したり、粉じん爆発等の事故が起こるメカニズムを実験レベルで受講生に見せたりと、事故や災害の危険性を「体感」してもらいます。
2015年からは、中国3拠点(青島海華繊維、蘇州愛培朗緩衝塑料、鐘化(佛山)高性能材料)においても体感学習を始めました。受講生からは「安全は『時々』でなく、『常時』が大事だと心に刻んだ。油断は安全の敵」(青島海華 束晶(シュー・ジン)さん)。「安全を守る重要性が分かった」(佛山 牙运峰(ヤー・ユンフォン)さん)。「安全は自分を守ること。不注意による怪我を避けることは会社を守ることだと分かった」(蘇州愛培朗 牛恩玲(ニュー・エンリン)さん)等の声をいただいています。
安全意識を維持・向上させるには、繰り返し教育することが大事です。今後も引き続き「体感学習」を継続し、安全風土の醸成に努めます。

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