株式会社カネカ

RECRUITMENT 2018 MEMBER: Engineer talk session

エンジニア対談

「世の中に
 なかったものをカタチにする」
それがエンジニアリングの醍醐味

※所属は取材当時

松野 憲児

生産技術部エンジニアリング開発グループ


1993年入社
機械工学科(準学士)卒

荒川 正宏

生産技術部エンジニアリング開発グループ

2010年入社
自然科学研究科 物質工学専攻(修士)修了

エンジニアリングは団体競技 エンジニアリングは団体競技

松野

今日は「カネカのエンジニアリングの魅力」について語れというお題をいただいたんだけど、そもそも荒川はなんでカネカを選んだのかな。

荒川

化学工学を専攻したので、もともとモノ作りに興味がありました。お菓子が好きだから食品メーカーがいいかなとか、大学で環境浄化の研究をしたのでそういうところに力を入れている会社がいいなとか、健康や医薬関連もこれから伸びそうだなとか考えながらいろいろ会社巡りをしていたんです。それでカネカを訪問してみたら、「なんや、私のやりたかったことは全部ここにあるやないか」と(笑)。それで決めました。

松野

研究職よりもエンジニアがよかったのはなぜ?

荒川

昔から野球とかアイスホッケーといったチームスポーツをやっていたので、みんなで話しながらやる仕事の方がいいかなと。どちらかというと研究は個人競技に近いイメージがありましたから。

松野

そうか、エンジニアリングは団体競技か(笑)。

荒川

あくまでイメージですよ。まあ、みんなで相談して協力しながら一つのものをつくっていくところがチームスポーツ的ですよね。それに実験室にこもって研究するより、ヘルメットかぶって現場に行く方が好きかなと。ところで松野さんは?

松野

私はもともと機械いじりが好きで、設備の設計とか修繕とかがやりたくて、どうせやるならいろんなタイプの製造設備に携われるところがいいなと思ってカネカを志望したんだ。最初はエンジニアリング部の設計チームに配属されたんだけど、デスクワークが中心で、ちょっと違和感があった。もっと機械に直接触る仕事がしたいと思っていたから、上司に相談して、製造現場の三交替勤務を体験させてもらったりしながら、だんだんと設備の方へとシフトしていった。当時はまだ技術者の現場研修制度がなかったから珍しがられたけど、勉強になったよ。

荒川

どんなところが勉強になったんですか?

松野

カネカの工場だから、もっとオートメーション化されているだろうと思っていたんだけれども、現場では人間の判断がけっこう大きいということがわかった。今は当時より技術が進んでいるけど、最後のところでは人間の判断が重要だということは変わらない。やっぱり設計とか設備関係の仕事をする人間は、一度は現場に入って、自分の目と手で機械がどう動いているのかを理解することが大切だよね。

荒川

設備関係のエンジニアは機械を触ってなんぼ、ということですね。

松野

それで設計チームから製造部の方へ異動させてもらって、設備担当のエンジニアになった。うちの設備は、設計もやるし、現場で機械の修理もやる。スペシャリストではなくてゼネラリスト。プラントの設計から新設、改造、メンテナンスまで、一通りのことをやった。いろんな機械に触れるので楽しかったな。

海外にも広がる活躍の場 海外にも広がる活躍の場

松野

荒川は入社3年目のときにトレーニーでKNA(カネカノースアメリカ)へ行ったよね。海外研修先にはアジアもあるけどどうかと聞いたら、「絶対にアメリカに行きます」と言ったのが強烈に印象に残っている(笑)。

荒川

昔からアメリカに憧れていて、一度行ってみたかったんです。昔アイスホッケーもやっていたし、野球もやっていたから。やっぱり向こうが本場ですよね。

松野

なるほど、そういう理由か(笑)。

荒川

異文化に触れてみたいなと。実際に行ってみて、ほんとにいい経験になりました。3年くらい日本で仕事をして「けっこうやれるな」と自信満々だったんですけど、いざ行ってみると、求められる仕事の範囲とか責任の重さとか、日本と違うところがあって、自分ってこんなに実力なかったんかなというのを思い知らされた1年間でした。

松野

自分にどういうところが足りないと気づいたのかな。

荒川

化学工学の出身だからプロセスのことはたいがいわかるんですが、メカニカルなことになるとやっぱり弱くて。機械、電気、計装、システムなどの分野になるとまだ全然知識が足りない。日本にいるときは、上司があれこれ指導してくれるし、わからないことはすぐ先輩たちに聞けるので問題なかったんですが、アメリカでは自分の得意分野以外のことも要求される。日本と違って気軽に聞ける人が周りにいなかったので苦労しましたね。まだ半人前だと自覚しました。

松野

海外だと言葉の苦労もあるよね。

荒川

もちろん。アメリカ人の上司も容赦ないですからね。今まで聞いたこともないようなスピードで話をするし、教科書に出てこないような表現をしたりしますから。大まかな内容くらいはわかるんですが、細かいところの意思疎通ができなくて、困りました。

松野

なんか面白いエピソードがあったよね。

荒川

設備の改造工事を担当したときに、エンジニアリング部門のアメリカ人に「工事をするから業者を呼んでほしい」という話をしたんです。ある日突然、その人から電話がかかってきて、「業者を呼んだ。来てくれ」というから、その人のオフィスに行ったらなんと会議中。その時は時間を聞き間違えたかなと思って、1時間くらい待って会議が終わって出てきたその人に話をすると、「業者は現場にいる。お前行くっていうたやないか」といわれて。急いで現場に行ったら、その業者がえらい剣幕で怒っていて……

松野

そりゃ怒るわな。

荒川

こっちもパニクッているから話が通じない。「何言っているかわからん。アメリカ人呼んで来い」と言われましたが、自分が説明するからと言って、絵を描いたり、身振り手振りで説明したりしてなんとかやりきりました。やっぱりアメリカで仕事をするには、もっと英語力を磨かなければだめだと思い知らされた経験でしたね。ただ、それと同時に、言葉が通じなくてもある程度のコミュニケーションは身振り手振りでなんとかなることがわかって、どこに行ってもやっていける自信がつきました。

松野

海外でネイティブの人たちと仕事をすると、自分を試されるし、度胸がつくよね。私も10年ほど前に3年間KNA(当時はカネカニュートリエンツ)に行って、コエンザイムの立ち上げ支援をやったことがあった。立ち上げ直後だったからトラブルが多くて、相談できる日本人の先輩もいないから、ほとんど自分一人で判断しなければいけなかった。苦労したけど、その分、自分自身のスキルは高められたと思う。カネカは海外の事業所も多いから、海外でもエンジニアとして活躍する機会は多いね。

荒川

私もいまマレーシアのプラント新設関係の仕事をしているので、今度はマレーシアに行くことになるのかな。でもそれが一段落したらまたアメリカに行きたいです。

松野

わかった。考えておくよ(笑)。

エンジニアリングの役割と醍醐味 エンジニアリングの役割と醍醐味

荒川

この仕事をしていると、ときどき「研究開発とエンジニアリングって何が違うのか」と聞かれます。

松野

一言でいえば、種を見つけてくるのが研究開発で、その種を育てるのがエンジニアリングかな。研究開発が持ってきた種のフィージビリティスタディ(※1)をやって事業としての実現性の可否を判断したり、大きく育てたりするのがエンジニアリングの役割。

荒川

つまり研究は0から1を生む仕事に対し、我々はその1を2やまた10にもする役割なのですね。

松野

そうだね。とくにこのエンジニアリングの仕事が面白いのは、成果が具体的な製品という形で出てくるところにあると思う。自分がつくったプラントから、期待通りの品質の製品が出来上がってきた瞬間のうれしさは、一言では表現できないものがあるよ。

荒川

やっぱり製品ができたときは格別ですよね。それと、これは私が化学工学屋だからかもしれませんが、プラントが自分の設計やシミュレーション通りに動いてくれたときもうれしい。自分の設計したプラントで想定通りの温度カーブが出たとか、流量が出たとか。

松野

知らない人は、実験室のビーカーでやったことをそのまま大きくすればプラントができると思うかもしれないけど、実際はスケールアップすると予想外のことが起きるからね。だから簡単ではないし、だから面白いともいえる。

荒川

私も松野さんの下で、いろいろ面白いことをやらせてもらっています。こないだの生分解性樹脂の排水処理検討も、大変でしたが、やりがいがありました。カネカが得意としている発酵技術を使ってつくる生分解性樹脂は、プロセスから有機物を多量に含んだ排水が出る。その排水をどう処理するのが一番いいかを技術検討しました。

松野

短期間でサンプルを作ってデータをとってくれたので大変助かったよ。

荒川

松野さんに自由にやらせてもらったおかげです。

松野

私は、若手にはテーマを与えたら、あとは安全以外の面ではあまり口を出さないようにしているんです。あんまり方向付けをしてしまうと、自由な発想の芽を摘み取ってしまうことになりかねないから。

荒川

任せてもらえるので、本当にやりやすいです。適宜アドバイスももらえるし。でも、こういうテーマってやりがいがありますよね。天然資源から環境に影響負荷の低いプラスチック素材を作って、その過程で出てくる余剰物も単純に廃棄・焼却せずに有効活用する。原料と製品と廃棄物が全部循環して、環境に悪いものを出さない。実現すれば、理想的なゼロエミッションになります。

松野

「無から有を作る」じゃないけど、世の中に無駄と思われているものから、役に立つものを作り出す。そういうことを自分たちで考えて、しかも実際に作ってしまえるのがカネカのオーナーズエンジニアリング(※2)の醍醐味といえるだろうね。

荒川

確かに、私たちみたいに研究の初期段階から研究チームと一緒になってプロセスを組み上げるというのは、エンジニアリングだけをやっている会社にはできないことかな、と思いますね。これまで世の中になかったものを、どうやって現実の価値として世の中に提供していくか。それがわれわれエンジニアの腕の見せ所です。

松野

原料から消費者の手に届くところまでをどう構築するか。とくにカネカはいろんなジャンルの製品を扱っているから、われわれエンジニアとしてもいろんなところに腕の振るいどころがあるよ。

荒川

確かにいろんなテーマがあるので飽きることはないですね。私もカネカに入って良かったと、今だに思っていますよ(笑)。

(※1)フィージビリティスタディ
プロジェクトの実現可能性がどの程度かを事前に調査すること。対象となる事業などが計画通りに実行できそうか否かを検証するもので、計画実施の可否を判断する意思決定の材料としたり、複数の計画案から最適なものを選択したり、資金の出し手が資金を拠出するか否かを判断したりするのに使われる。
(※2)オーナーズエンジニアリング
発注者が専門家(技術者)を雇用し、自社の設備更新を適宜必要なサポートを受けながら行うこと。発注者=オーナーであり、クライアントであることから「オーナーズエンジニアリング」と呼ぶ。

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