慢性疲労症候群に対する還元型コエンザイムQ10の改善効果について

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慢性疲労症候群に対する還元型コエンザイムQ10の改善効果について

-ダブルブラインド試験で効果を確認-

株式会社カネカ 広報室
2013/07/19
株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:菅原公一)は公立大学法人大阪市立大学医学研究科(大阪市、理事長・学長:西澤良記)の渡辺恭良特任教授(理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センター センター長兼務)を中心とする疲労研究チームと共同で還元型コエンザイムQ10(*1)(以下、還元型CoQ10)に、原因不明の疲労や倦怠感等の症状が長期に続く慢性疲労症候群患者(*2)に対して症状の改善効果があることを、プラセボ(偽薬)を用いたダブルブラインド試験において確認しました。この研究成果は、本年6月7日~8日に開催された「第9回日本疲労学会総会」で報告されました。

今回の試験はダブルブラインド形式(*3)で実施しました。慢性疲労症候群患者31名(還元型CoQ10群17名、プラセボ群14名)に対して、還元型CoQ10還元型(150mg/日)を3ヶ月間投与し、投与前と投与終了時の変化を疲労・睡眠・うつ症状に関する自覚的症状の得点、酸化ストレス・抗酸化力、計算課題により評価しました。
その結果、還元型CoQ10の血中濃度は統計学的に有意に増加し、単純計算課題の回答数・正答数の有意な上昇(作業効率の改善)、中途覚醒回数の有意な減少(睡眠の改善)が認められました。
また、センサーによって指先の心拍変動を測定する加速度脈波による評価においても自律神経機能の低下の抑制が認められました。今回のダブルブラインド試験の結果により、還元型CoQ10による慢性疲労症候群の改善効果が確かなものであることが明らかになりました。

(*1)CoQ10には酸化型と還元型がありますが、体内では大部分が還元型として存在し、エネルギー産生賦活や抗酸化作用など、細胞が正常に機能するうえで必須の作用を発揮していると考えられます。従来からの酸化型が機能を発揮するためには、体内で還元型に変換される必要がありますが、最近の研究では、体内での変換力は加齢や病気等によって低下することがわかってきています。
(*2)慢性疲労症候群とは、ある日突然原因不明の激しい全身倦怠感に襲われ、それ以降強度の疲労感とともに微熱、頭痛、脱力感や、思考力の障害、抑うつなどの症状が長期にわたって続くため、健全な社会生活がおくれなくなるという疾患です。現在、有効な治療方法が見つかっていません。
(*3)医薬品の開発で用いられる形式。還元型CoQ10のカプセルと外見上区別のつかない還元型CoQ10を含まないプラセボカプセルを用いて、医師も患者もどちらのカプセルを摂取しているか判らない試験方式。気分による一時的な改善(プラセボ効果)が排除できるため、この試験方式で得られた効果は確実なものとされます。

以 上

 

 

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