Eurogentec社 医薬臨床試験用プラスミドDNAのGMP受託製造を本格化

株式会社カネカ CSR推進部広報室
2015/04/02
株式会社カネカ(本社・大阪市、社長:角倉 護)のグループ会社、Eurogentec社(本社・ベルギー王国リエージュ州セラン市、代表者:Jean-Pierre Delwart)のバイオ医薬製造施設において、プラスミドDNA(以下pDNA)*1のGMP*2製造の量産化に成功しました。

pDNAは遺伝子医薬として、タンパク医薬に比べ、より効率的に治療効果を発揮することが期待されており、現在有効な治療法がない遺伝性疾患、がん、アレルギー疾患、感染症などに対する遺伝子治療薬あるいはDNAワクチンとして、バイオベンチャー企業や大手製薬会社により研究開発が進められています。
Eurogentec社の保有する技術とGMP製造設備により、従来一般的に考えられていたpDNA生産量の約10倍にあたる、バッチ当たり150グラムの生産を可能にいたしました。本製造施設は既に米国食品医薬品局(FDA)に承認を受けており、米国および欧州での臨床試験に使用されるGMPグレードpDNAを製造することができます。今後も顧客の需要に応えるべく、さらなるスケールアップを目指していきます。

以 上

*1 プラスミドDNA: 大腸菌などの細菌や酵母の核外に存在する環状DNA分子の総称。従来からタンパクなどのバイオ医薬の生産プロセスに利用されており、近年では遺伝子医薬として治療への応用が期待されている。
*2 GMP: Good Manufacturing Practice、医薬品などの製造管理および品質管理の基準。

<Eurogentecグループの概要>
   代表者: Jean-Pierre Delwart (CEO)
   資本金: 11.0百万ユーロ
   本社: ベルギー王国リエージュ州セラン市
   設立: 1985年
   事業内容:医薬・診断薬向けおよび研究試薬向けタンパク、核酸、ペプチドの製造販売