神戸ポートアイランドに再生・細胞医療の研究開発拠点を開設

―基礎研究から商品化研究までの研究開発機能を集約―

株式会社カネカ CSR推進部広報室
2015/11/30
株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:角倉 護)は、神戸ポートアイランドの神戸MI R&Dセンター(神戸市中央区港島南町6-7-3)内に、再生・細胞医療に特化した研究開発拠点を設置し、11月より本格的に活動を開始しました。

当社は再生・細胞医療の実用化に向け、具体的には以下の3点を中心に研究開発を加速させます。

① 細胞調製(製剤化)
細胞を用いて各種疾患の治療を行なう人に安全・安心な細胞(まずは羊膜由来間葉系幹細胞(羊膜MSC)*1)を製剤化し、提供していきます。
② 各種デバイス・装置
再生・細胞医療や検査・診断などに使用する細胞を、閉鎖系で簡便に調製(分離・培養・回収)できるデバイス・装置を開発し、提供していきます。
③ 基盤技術
医療用機能性素材関連技術やiPS細胞を活用した創薬関連技術など、差別化力のある基盤技術を強化し、細胞調製や各種デバイス・装置の開発に展開していきます。

神戸ポートアイランドに再生・細胞医療の研究開発拠点を設置する理由は、以下の通りです。
① 再生・細胞医療の研究機関や医療機関などの集積地(神戸医療産業都市)、中でも神戸MI R&Dセンターが位置する「医療センター」駅周辺はその中心地であり、国立研究開発法人理化学研究所(理事長:松本 紘)をはじめとする有力な研究機関や医療機関との協業・連携による研究開発の加速が期待できる。
② 昨年9月より、近接する神戸国際ビジネスセンター内に羊膜MSCの製剤化と治療応用(羊膜MSCプロジェクト)の拠点を設置しており、今回設置した拠点との連携により、さらに効率的な研究開発が可能となる。

当社は2009年に制定された「KANEKA UNITED宣言」で健康に関する分野を重点分野の一つと位置付けております。今後も、再生・細胞医療分野をはじめとし、健康に貢献する研究および商品開発を積極的に展開していきます。

*1:胎児付属物である羊膜に存在する幹細胞。筋肉、骨、軟骨、脂肪など間葉系に属するさまざまな細胞に分化する能力や免疫抑制作用を有している。

以 上