国内住宅市場向け薄膜系太陽電池、新タイプの販売を開始 | 
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国内住宅市場向け薄膜系太陽電池、新タイプの販売を開始

化粧スレート瓦専用タイプ「SOLTILEX(ソルティレックス)」

株式会社カネカ 広報室
2010/04/20
株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:菅原公一)は、国内住宅市場向け薄膜系太陽電池*1の新製品として、化粧スレート瓦*2専用タイプ「商品名:SOLTILEX(ソルティレックス)」の販売を今月より開始する。2年後の売上高として約100億円を目指す。

住宅の屋根材の約20%強を占める化粧スレート瓦の屋根面に、金具の取付穴を特別に開けない工法を用い、フレームレス太陽電池をとりつけることによって屋根と一体化した外観を実現した、これまでにない新しいタイプの太陽電池である。

これまで当社は、屋根に太陽電池を据え置き、幅広い屋根形状に対応が可能な据置型「商品名:GRANSOLA(グランソーラ)」に加え、太陽電池を瓦として屋根に葺ける瓦一体型(建材一体型)「商品名:VISOLA(ヴィソラ)」を販売するなど、薄膜系太陽電池の特長が活かせる独自のタイプを積極的に展開してきたが、化粧スレート瓦専用タイプの販売により、陶器平板瓦、化粧スレート瓦、和瓦、コンクリート陸屋根など日本の多様な屋根材に適用した薄膜系太陽電池の製品ラインナップが揃うことになる。

「SOLTILEX」の主な特長は以下の通りである。
○従来の据置型と比較して、
・屋根材との調和を重視した薄型段葺き構造で、屋根と一体化した外観を持ち且つ、落ち着いた色合いによる高い意匠性を実現した。
・小面積及び複雑な屋根面にも設置が可能であり、影の影響を受けにくいセル構造を持つ。
・太陽電池を取付ける為の特別な穴を開けずに屋根材表面に施工することにより、雨漏りを防ぎ、防水性や耐風性が高まる。
○建材一体型と比較して、
・施工後での太陽電池の取替えも屋根材を外すことなく容易にできる。
・屋根材の上に施工することにより、防火地域・準防火地域にも設置が可能である。
・フレームレスの設計であるため、当社の瓦一体型よりも発電部分の有効面積が大きくなる。


国内の住宅市場向け太陽電池の販売については、日本政府の太陽電池設置優遇策もスタートしたことにより、今後大きな伸びが期待される。当社の薄膜系太陽電池の特長が活かせるタイプを積極的に展開することにより、日本国内における住宅市場向けの事業拡大をより一層加速する。
以 上

 

*1 当社は、アモルファスシリコン層と薄膜多結晶シリコン層を重ねることで、吸収できる光の領域を広げた薄膜ハイブリッド太陽電池を展開している。わずかな量のシリコンで製造ができ(一般的な結晶系太陽電池の約70分の1)、太陽電池を製造するのに使ったエネルギーを発電で回収できるまでの期間(エネルギーペイバックタイム)が約1.75年(住宅用の場合)と結晶系よりも約半年短縮できる。さらに結晶系に比べて高温下でも出力が落ちにくいため、気温の高い地域での発電にも向く。
またパネルの一部に影ができた場合でも影響を受けにくく、間隔をあけず、屋根面に敷き詰めるように低角度(5度)での設置が可能で、風の荷重を軽減でき、屋根への負担を軽くすることができる。屋根を高密度で覆うことから、直射日光が当たりにくくなり、遮熱効果も高まる。屋根の面積が少なかったり、形状が複雑であったりしても設置が可能で、住宅に適した太陽電池である。
*2 スレート瓦とは、石質(粘板岩)の薄い板の総称で、主に屋根葺き材として使われている。天然の石(玄昌石)を使った「天然スレート」と人工の「化粧スレート(カラーベスト)」がある。化粧スレートは、セメントを高温高圧下で養生・成型した板状の合成スレートに着色したもの。薄い住宅用屋根葺き材の一つで、耐候性(風雨や日光などに耐える力)も強く、軽量で耐震性の面でも有利なことから、屋根材として広く普及している。粘土瓦を使用した戸建住宅が約50%なのに対し、化粧スレート瓦を使用した物件は約20〜25%と推定されている*。
*出典:矢野経済研究所「戸建住宅屋根材の市場規模と品種別シェアの推移」(2008年調査)



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