平成20年度(第41回)日化協技術賞「特別技術賞」を受賞

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平成20年度(第41回)日化協技術賞「特別技術賞」を受賞

 

イソブチレン系ブロック共重合体の開発と企業化に対して

株式会社カネカ 広報室
2009/06/11
株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:菅原公一)は、日本化学工業協会より「イソブチレン系ブロック共重合体の開発と企業化」に対して、平成20年度(第41回)日化協技術賞「特別技術賞」*1を受賞し、5月28日に日本化学工業協会総会(場所:ザ・プリンスパークタワー東京)にて授賞式が行なわれました。

当社は、2003(平成15)年に、精密重合(リビングカチオン重合)法によりイソブチレン系ブロック共重合体(スチレン−イソブチレン−スチレンブロック共重合体:商品名『シブスター(SIBSTAR®)』)の企業化に世界で初めて成功しました。シブスターは、ブチルゴムと同等のガスバリア性などを有する完全飽和型のブチル系熱可塑性エラストマーであり、当社は、独自のプロセス技術で工業的規模での設備化と品質の確保に成功し、世界で唯一の*2、ブチル系熱可塑性エラストマーのサプライヤーとなりました。この画期的な新技術の開発と企業化の実績が高く評価され、今回の受賞となりました。

シブスターは従来のスチレン系熱可塑性エラストマーに比較して、以下の多くの特長を有しています。
・軟化剤を使用しなくても充分な柔軟性を持つことから、移行性の少ないクリーンな製品が得られる。
・素材自体の粘着性が高く、共押出成形も可能なことから、粘着フィルムの粘着剤として使用が可能であり、ゲルの生成もほとんどない。
・ブチルゴムや結晶性ポリオレフィンと同等レベルの、ゴム材料としては優れたガスバリア性を有している。
・外から加わる振動を熱エネルギーに変換しやすく、高い制振性能を発現する。
・主鎖が完全飽和型であることにより、優れた熱安定性を備えている。

これらの特長を活かし、(1)ガスバリア性とクリーンさが要求される食品・医療分野などのシール材・キャップ材・パッキン・チューブ・ホース分野、(2)柔軟性と押出成形性が求められる粘着剤分野、(3)制振性能を活かした粘弾性ダンパー、耐震シート分野などに積極展開しており、国内では様々な用途で採用され、欧米市場でも高い評価を得てきています。すでに第一期として、年産1200トンの能力を有する製造設備を当社鹿島工場内に新設し、本年3月より稼働を開始しています。今後も幅広い分野でグローバルに事業を展開していきます。

 

以 上

 
*1日化協技術賞は、独創性に富んだ優れた技術で、科学技術の進歩に貢献し、かつ産業上の価値が高く、産業並びに経済社会の発展に大きく寄与した研究開発に対して贈られる。総合賞、特別技術賞、環境技術賞の3分野がある。
*2 2009年6月現在。当社調べ。
尚、本製品に関してのお問い合わせは、SIBSTAR@kn.kaneka.co.jpまでお願いいたします。

 

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