微生物由来の天然界面活性剤(バイオサーファクタント)の事業を本格展開

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微生物由来の天然界面活性剤(バイオサーファクタント)の事業を本格展開

 

第一弾としてサーファクチンナトリウムの販売を開始

株式会社カネカ 広報室
2009/08/31
株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:菅原公一)は、天然界面活性剤*として今後の成長が期待されているバイオサーファクタント(以下、BS)の事業を本格展開する。第一弾として、昭和電工株式会社(本社:東京都港区、社長: 高橋恭平)より、化粧品の原料として使用されているサーファクチンナトリウム(以下、SF)に関する技術・ノウハウを本年6月に譲り受け、8月より販売を開始した。BS事業として5年後20億円の売り上げを目指す。
*分子内に水になじみやすい部分(親水基)と、油になじみやすい部分(親油基・疎水基)を持つ物質の総称。石鹸のように、水と油の界面に働いて安定な乳濁状態を作り出すなど、なじみにくい二物質間の界面に作用して性質を変えることを「界面活性」と言い、界面活性を示す物質を「界面活性剤」という。

界面活性剤は、化粧品、食品、医薬品、塗料など幅広い分野で利用されているが、そのほとんどは化学合成品である。BSは酵母などの微生物により生産される天然の界面活性剤であり、微生物体内の酵素反応で生産されるもので少量でも高い界面活性効果を発揮する。これらの優れた特性から、BSは、化粧品、医薬部外品、洗浄剤などの分野で高機能かつ人・環境にも優しい製品として、今後の成長が大きく期待されている。BSの一種であるSFは、バチラス属細菌の「バチラス・サチラス(枯草菌)」による発酵法で生産される。非常に強力な界面活性力を有し、少量の使用で高い乳化安定性や分散性を示すとともに、皮膚への刺激性が極めて低く、生分解性にも優れる。

近年、乾燥肌や敏感肌の増加、アトピー性皮膚炎患者の増加など、化粧品やトイレタリー製品には「肌にやさしく低刺激」の原料配合要求が強くなってきている。このような中で、天然由来の新規機能性化粧品や医薬部外品の原料(乳化剤)として、SFの市場での注目度がますます高まっている。しかし、SFは培養工程の生産性が低いことなどから、これまで製造コスト面など量産化のレベルで問題があった。当社は独自の発酵技術をベースに、培養工程での飛躍的な生産性向上を達成し、更に医薬品中間体の製造で培ってきた精製から品質管理に至るまでのノウハウを駆使することにより、トータルコストの大幅な低減を実現する。

SFの市場展開については、化粧品や医薬部外品向けに、同じく微生物由来であるコエンザイムQ10の販売ルートなども活用して、欧米など海外市場にもグローバルに展開する。更に、化粧品・医薬部外品以外の様々な分野にも新製品を継続して投入し、BS事業を大きく拡大することにより、人々のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上に貢献していく。

 

以 上

 

 

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