間葉系幹細胞分離デバイスの販売を開始

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間葉系幹細胞分離デバイスの販売を開始

 

2年後には分離デバイスと自動細胞培養装置との一貫システムを販売

株式会社カネカ 広報室
2009/10/28
株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:菅原公一)は、本年10月30日より、再生医療分野における利用が期待されている間葉系幹細胞(MSC)*1を骨髄液などから効率よく抽出する分離機器(分離デバイス)を、研究用の理化学機器として販売を開始します。当社が展開している血液浄化システムなどの医療機器の開発で培った独自の技術を活かして、京都大学再生医科学研究所の戸口田淳也教授と共同で開発に成功したものです*2。
*1 骨髄や脂肪組織に存在する未分化の細胞で体性幹細胞の一種。筋肉、骨、軟骨、脂肪など間葉系に属するさまざま細胞に分化できる能力を持ち、且つ自己複製の能力を持つ細胞である。自己の細胞が使えることにより、拒絶反応の心配がないのがメリットで、新型万能細胞(iPS細胞)や、胚性幹細胞(ES細胞)とともに再生医療での利用が期待される。
*2 研究成果については、すでに当該分野の学術雑誌である「Tissue Engineering」に受理され、近日中に掲載される予定。

また、骨髄液から抽出したMSCを高度に増殖させる自動細胞培養装置の開発も進めており、分離デバイスと自動細胞培養装置を組み合わせることにより、世界で初めてMSCの抽出から細胞の培養(増殖)まで一貫した閉鎖系での治療システムが確立することになります。2年後にはこの一貫した治療システムの販売を予定しています。

<販売機器の概要>
○製品形態:2タイプ
・総合タイプ(滅菌回路セット付き)
・簡易タイプ(回収バック、回収用シリンジのみ)
○販売価格:
「総合タイプ」78,000円、「簡易タイプ」73,000円を予定。
○特長:
1.特定の不織布を使用し、MSCが繊維に付着する性質を利用して一度の処理でMSCを効率的に採取することが可能である。作業時間は、10〜20分間程度となり、従来からの密度勾配遠心法(フィコール法)の約10分の1程度まで短縮される。
2.分離して採取できる細胞数はフィコール法の数倍に達し、細胞の抽出効率が大幅にアップする。このため一定の細胞を採取するのに必要な骨髄液量も減らせる。
3.閉鎖系での処理が可能なため安全性についても非常に高い。また、このデバイスを使用すると、限られた骨髄液から分裂回数の少ないMSCを使用した実験が可能となり、大学の研究機関や製薬会社等での研究に大きく寄与する可能性がある。

以 上

 

 

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