バイオ医薬関連事業を本格展開

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バイオ医薬関連事業を本格展開

ベルギーのバイオテクノロジー企業Eurogentec社と資本提携

株式会社カネカ 広報室
2010/06/17
株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:菅原公一)は、ベルギー王国(以下、ベルギー)のバイオテクノロジー企業であるEurogentec社(本社:ベルギー・リエージュ州リエージュ市、非上場企業)と資本提携し、新たにバイオ医薬*1関連事業を積極展開します。具体的には、同社株式の過半数を約40億円で取得することにより、連結子会社化いたします。バイオ医薬関連事業の売上高として10年後に約300億円を目指します。
*1微生物培養技術、遺伝子組み換えや細胞融合の技術などのバイオテクノロジーにより創られたペプチド、タンパク、核酸などにより構成される医薬品。 

当社は、これまで独自の技術をベースに、合成低分子薬向け医薬バルク・中間体の事業を主力事業の一つとして展開してきました。しかし、低分子薬*2は、新薬承認数も減少傾向にあり、画期的な医薬を創出することが次第に難しくなってきています。一方、バイオ医薬は微生物培養の技術などを用い、これまでにない疾患に有効な新薬を作り出せる可能性が高いこと、また生体内にある物質を利用することにより、低分子薬より安全性が高く、副作用も少ない利点があり、近年市場が大きく成長してきています*3。
*2 従来の医薬品は低分子化合物を化学的に合成したものを使うことから、低分子薬と呼ばれる。
*3 既にバイオ医薬受託市場は世界で2700億円に達しており、更なる市場拡大が予測されている。

当社は長年培ったバイオ技術を活かし、比較的早くから微生物系培養のタンパク医薬製造の基礎技術開発や、次世代抗体医薬である低分子化抗体の生産技術開発などにも取り組んできました。これら技術を活用して、早期にバイオ医薬の受託を可能にする体制を構築するために、製造の実績及び設備を有する企業との提携が必要との認識に立ち、パートナーの探索を進めてきました。

Eurogentec社は、1985(昭和60)年にベルギーのリエージュ大学マーシャル教授等により設立され、バイオテクノロジーをベースとした事業分野で20年以上の経験と実績があります。現在、日米欧に製造販売拠点を有し、タンパク、核酸、ペプチドの3つの事業分野おいて医薬・診断薬の受託製造や研究試薬の販売を行っており、その品質は顧客より高く評価されています。今般、当社の微生物培養を始めとする独自のバイオ技術力と、Eurogentec社のこれら事業基盤を組み合わせることにより、当社グループのバイオ医薬関連事業の早期育成が図れると判断しています。今後はタンパク医薬受託事業における大型プラントの新設や核酸分野への展開強化も進め、事業の飛躍的拡大を図ります。

当社は、昨年策定した長期ビジョン「KANEKA UNITED宣言」の中で、「健康」を重点戦略分野の一つとして位置づけ、「人々の健康や医療・介護に貢献できる素材や製品の創出を目指す」としています。今後の市場拡大が期待されるバイオ医薬関連事業において、確固たる地位を確立することで、当社の大きな成長に繋げたいと考えています。

【Eurogentecグループの概要】
本社:ベルギー王国リエージュ州リエージュ市
事業内容:医薬・診断薬向け及び研究試薬向けタンパク、核酸、ペプチドの製造販売
設立:1985(昭和60)年
代表者:Jean-Pierre Delwart (CEO)
従業員数:約400名 (2010年6月1日現在)
資本金:11.0百万ユーロ
売上高:年間41.4百万ユーロ(2009年)
主な製造販売拠点
Eurogentec S.A .(ベルギー王国リエージュ市)、Eurogentec North America Inc.(米国カリフォルニア州サンディエゴ市)、Anaspec Inc.(米国カリフォルニア州フリーモント市)、
(株)ニッポンイージーティー(富山市)

 

以 上

 

 

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