遺伝子検査分野などの検査診断事業を積極展開

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遺伝子検査分野などの検査診断事業を積極展開

第一弾として、DNAの目視検出が可能な「ピペットチップ型PCR増幅判定ツール」を開発

株式会社カネカ 広報室
2010/06/28
株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:菅原公一)は、遺伝子検査分野などの検査診断事業を積極展開する。第一弾として、PCR*1後のDNA増幅の判定について、数秒という極めて短時間で目視検出が可能な「ピペットチップ型PCR増幅判定ツール」(商品名:『D−QUICK』商標登録申請中)を、研究用の理化学機器として今秋より販売開始する。5年後に10億円の売上げを目指す。
*1 Polymerase Chain Reactionの略。ヒトゲノムのような非常に長大なDNA分子の中から、特定のDNA断片だけを増幅させる方法。バイオ分野の研究開発で重要な手法の1つ。また、感染症や遺伝子疾患の検査診断や犯罪捜査などでも利用されている。

検査対象のDNAをPCRで増幅させた後、その有無を確認する方法として、これまで電気泳動*2が一般的であった。しかし、処理時間が長いこと(約30分〜60分)に加え、電気泳動装置のほかに検出装置が必要であるなどの課題があった。今般開発した『D−QUICK』には、核酸と結合する色素を用いた当社独自の核酸染色技術により、サンプルを吸い込んだチップ内でDNAを数秒で染色し、検出装置を必要とせずに目視で判定できるという特長がある。また染色後のDNAサンプルは、遺伝子配列の解析などにもそのまま使用可能である。これらの特長により、増幅の判定に要する時間が大幅に短縮でき、迅速な判定が求められる遺伝子検査のスピードアップに繋がり、また検出装置が必要でないため実験設備のコストダウンにも貢献する。

*2 DNAを寒天ゲルの穴に入れ、溶液に沈めた状態で電圧をかけ、分子の大きさにより分離する方法。可視化するための染色処理が必要である。

遺伝子検査分野は、ファーマコゲノミクス*3や罹患リスクに関する遺伝子検査など、10年後には国内で1500億円以上の市場に成長すると予想されている。当社は重点戦略分野の一つとして「健康」を位置づけ、「人びとの健康や医療・介護に貢献できる新素材や製品」の開発に取り組んでいる。今後も長年培ってきた遺伝子組換え技術などを駆使し、新規のDNA検出チップなどの新たな製品・技術を継続的に上市することで、検査診断事業として10年後に150億円の売上げを目指す。

*3 薬剤投与に関して、遺伝的特徴を広く臨床領域に応用することを研究する分野。患者個々の遺伝的特徴を把握して個々の患者に最適な薬剤を選択し、最適な用法用量で投与することを目指す。
尚、『D−QUICK』については、6月30日から7月2日まで東京ビッグサイトで開催される「第9回国際バイオEXPO」において展示紹介する。

以 上

 

 

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