アクリル系合成繊維「カネカロン®」フェイクファー用途の画期的な新素材を本格販売

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アクリル系合成繊維「カネカロン®」フェイクファー用途の画期的な新素材を本格販売

パイル糸の脱落(毛抜け)を大幅に改善

株式会社カネカ 広報室
2011/01/27
株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:菅原公一)は、このたびアクリル系合成繊維(商品名:「カネカロン®」)のフェイクファー*用途における画期的な新素材を開発しました(商品名:「カネカロンラストラスファー」【Lustrous】で商標登録済 以下、ラストラスファー)。ラストラスファーは、「カネカロン®」の持つ人毛、獣毛に似た触感と質感に、当社が世界で初めて開発したパイル編物加工技術(ラストラス加工)を組み合わせることによって、パイル糸の脱落(毛抜け)が極めて少ない新しいフェイクファー用パイル素材です。本年2月より、アパレル、インテリア、ぬいぐるみ用途などに本格販売を開始します。今後本素材をグローバルに事業展開することにより、5年後には売上高約30億円を目指します。
*本物の毛皮を模して製造された人工毛皮で、主に化学繊維が用いられる。

ラストラスファーには以下の特長があります。
・パイル糸の優れた脱落(毛抜け)防止効果
当社が独自に開発した、パイル編物ラストラス(=光沢・艶のある、輝かしい)加工技術*により、パイル糸の脱落(毛抜け)が極めて少ない特長を有しています。これまでパイル編物の毛抜け防止には、裏面から樹脂を浸透させてパイル糸を固定する方法が一般的でしたが、当社のラストラス加工は、パイル編物の触感に影響を与えず、パイル糸の脱落(毛抜け)を固定、防止する技術です。これまでの方法に比べ、毛抜けの量を10分の1以下に抑制することに成功した世界初の画期的な加工技術です。更に、裏面の毛羽立ちも抑制し、縫製時の裁断面からのパイル糸の脱落も少なくなります。
*ラストラス加工技術は、現在PCT国際出願中及び中国実用新案出願中です。
・清潔・安心快適性
ラストラス加工により、抜けた毛が他の衣類へ付着することが少なくなり、またラグを始めとしたホームテキスタイル製品やぬいぐるみなどでの埃の発生も少なくなります。ラストラスファーは、生活に安心と清潔をもたらす快適な素材です。また、縫製時の裁断面からのパイル糸の脱落が少ないことで、作業環境の改善にも役立ちます。
・リアルライクな外観と触感
カネカロンの持つ柔らかさ、しなやかさに加え、ナチュラルな触感・艶やかさ、優れた発色性は、ファー調パイル素材の中でも特に評価の高い特性です。これまでリアルファー(毛皮)に対して毛抜け量が多いことがフェイクファーの欠点でしたが、毛抜け量をリアルファー並みに改善したことにより、本物志向のファー調パイル素材として、ファッションから身の回りのアイテムなど、今後用途展開の可能性が大きく広がります。

昨年中国上海市で開催された「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2010」(10月19日〜22日開催)で「ラストラスファー」を紹介し、ユーザーなどより「既存製品の毛抜けレベルには満足していない」、「毛抜け防止は重要なポイント」、「ラストラスファーの毛抜け防止特性は満足なレベル」など、高い評価と大きな期待を得ました。今般、本格販売を開始するにあたり、すでに中国大手パイルメーカーに「ラストラス加工技術」を供与し、生産供給体制も確立しました。今後は、株式会社オーノ、フタキインテリア株式会社など、国内外のアパレル、ホームテキスタイル分野のパートナーと積極的にラストラスファーを使用した製品の共同開発を推進します。また当社が独自に開発・設計したラストラス加工機の機器販売も同時に進め、ラストラスファーの普及を図る予定です。

現在、フェイクファーの市場規模は原綿換算で60,000〜80,000t(金額換算200〜250億円)と推定しており、その中で日本市場の規模は2,000〜3,000tと考えています。フェイクファーの課題であった毛抜け量が大幅に改善されたことで、今後ファイクファー市場の拡大にも大きく貢献すると考えています。

 

 

以 上

 

 

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