加齢性難聴に対する還元型コエンザイムQ10の進行抑制効果について

ニュースリリース

加齢性難聴に対する還元型コエンザイムQ10の進行抑制効果について

信州大学との共同研究で効果を確認

株式会社カネカ 広報室
2011/04/27
株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:菅原公一)は、信州大学大学院医学研究科加齢適応医科学系加齢生物学分野の樋口京一教授と共同で、還元型コエンザイムQ10(以下、還元型CoQ10)に加齢性難聴の進行を抑制する効果があることを、動物実験にて確認しました。この結果は、本年1月28日に東京工科大学にて開催された「第8回日本コエンザイムQ協会研究会」において発表されました。また、本年5月27日〜29日、国立京都国際会館で開催される第11回日本抗加齢医学会総会でも発表される予定です。

当社は樋口教授との共同研究で、還元型CoQ10を老化促進モデルマウス(SAMP1)に、幼若期から継続摂取させることで老化が遅延することを、2006年に報告しています(文献:Yan J et al. Exp Gerontol 2006)。
今回の試験は、1、7、13月齢(それぞれ幼若、成熟、高齢期)のマウスに、還元型CoQ10を0.3%の割合で混合した飼料を自由摂取させ、体重、摂食量及び老化度を、還元型CoQ10を含まない通常の飼料を与えたマウス(対照マウス)と比較しました。また聴性脳幹反応法※にて、2、7、13、19月齢のマウスの聴力を測定し、加齢性難聴に対する還元型CoQ10の進行抑制効果を解析しました。
※聴性脳幹反応法:耳から入った音刺激により惹起される脳幹の脳波をコンピュター解析して聴力を判定する臨床検査法で、診断的価値が極めて高く、難聴や脳幹障害の診断に利用されている。

その結果、老化に関しては、成熟期及び高齢期より還元型CoQ10を摂取したマウスでは老化度上昇を抑制する効果は見られませんでしたが、幼若期から摂取したマウスでは、対照マウスと比較して19月齢まで低い老化度を示し、老化の進行が抑制されました。
また聴力に関しては、対照マウスは4例中全例が7月齢で高音域障害を、13月齢で中低音域障害を発現し、19月齢では2例中全例がほぼ完全に聴力を失いましたが、還元型CoQ10を摂取したマウスについては、高音域、中低音域ともに障害の程度が軽く、下記のように顕著な障害低減効果が現れました。

○ 聴力障害低減効果については、音刺激の強さを段階的に変化させ、特定の脳波が消失する音刺激の強度「聴性反応閾値」を測定

(1) 幼若期より還元型CoQ10を摂取したマウス
・ 7月齢の4匹の内、3匹は高音域で極めて良好な聴力を維持。残り1匹は軽度の障害。
・ 13月齢でも4匹中1匹は高音域で極めて良好な聴力を維持。2匹は軽度の障害はあるが良好な聴力を維持。中低音域については、聴力障害はあるが全例が良好な聴力を維持。
・ 19月齢でも障害はあるが、全例がいずれの音域においても聴力を維持。

(2)成熟期より還元型CoQ10を摂取したマウス
・ 13月齢全てが中低音域で極めて良好な聴力を維持。

(3)高齢期から還元型CoQ10を摂取したマウス
・ 19月齢全てが中低音域で聴力を維持。

CoQ10には酸化型と還元型がありますが、体内では大部分が還元型として存在し、エネルギー産生賦活や抗酸化作用など、細胞が正常に機能するうえで必須の作用を発揮していると考えられます。従来からの酸化型が機能を発揮するためには、体内で還元型に変換される必要がありますが、最近の研究では、体内での変換力は加齢や病気等によって低下することがわかってきています。当社が世界に先駆けて開発した還元型CoQ10は、体内で変換の必要がなく、酸化型よりも幅広く優れた生理活性を発揮するとことが期待されています。
今後も、健康増進及びQOLの改善に貢献できる次世代型CoQ10として、還元型CoQ10の有用性に関する研究を進め、市場での更なる認知拡大を図ってまいります。

 

以 上

 

「還元型CoQ10の加齢性難聴に対する効果」

 

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