塩化ビニール樹脂の価格修正について

5月21日納入分より、キログラム当たり20円の値上げ

株式会社カネカ 広報室
2011/05/06
株式会社カネカ(本社:大阪市北区。社長:菅原公一)は、原料高騰を受け塩化ビニール樹脂(PVC)の販売価格を修正します。具体的には、現行価格に対しキログラム当たり20円の値上げとし、5月21日納入分より実施します。対象は汎用PVCの他、塩ビペースト樹脂、架橋塩ビ、酢ビコポリマー、塩素化塩ビ等全ての品種で実施します。

現状の価格は、国産ナフサはキロリットル当たり50,000円強の範囲のコストを前提としていますが、新興国を中心に伸長する石化製品市場並びに、中東の政情不安が、原油・ナフサ価格の急騰を招いております。4月以降直近では、ナフサがトン当たり1,100ドルに迫る勢いとなっており、現状の為替レベルではキロリットル当たり65,000円超を想定せざるを得ず、収益を圧迫する大きな要因となっております。

当社は、特殊塩ビの拡販やコスト圧縮など、事業収益の改善に努めてきました。しかし、原料価格の騰勢に対して、自助努力だけでは限界に達しており、事業存続のためには、需要家への価格転嫁も避けられない状態となりました。

 

以 上