100%植物由来バイオポリマーの生産実証設備が竣工稼働

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100%植物由来バイオポリマーの生産実証設備が竣工稼働

商品名を「カネカバイオポリマー アオニレックス®」と設定し積極的に展開

株式会社カネカ 広報室
2011/05/12
株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:菅原公一)は、当社高砂工業所(兵庫県高砂市、工業所長:岩澤哲)の敷地内に、植物油脂を主原料とするポリエステル系バイオポリマー(商品名:「カネカバイオポリマー アオニレックス®」 英文名:「KANEKA Biopolymer AONILEX®」 以下、アオニレックス)*の生産実証設備の建設を進めてきましたが、このたび新設備が竣工稼働し、今月中に本格的な生産を開始する予定です。生産能力は年産約1000トンとなり、今後本設備を用いてアオニレックスの商業化に向けた生産技術・プロセス革新技術を開発すると共に、本設備生産品での用途開発及び試験販売も合わせて展開します。今後マーケットの動向を見極めながら、数年後に年産1万トン、更に生産設備を段階的に増強し、売上高100億円以上を目指します。

アオニレックスは優れた耐熱性、生分解性、耐加水分解性、水蒸気バリア性を有し、軟質性、耐熱性を有する100%植物由来のバイオポリマーとしては、世界初の実用化となります。硬質から軟質まで幅広い物性を示すことから、ポリエチレンやポリプロピレンに類似の物性を持つことが大きな特徴です。さらに当社独自の成型加工及び樹脂配合技術により、農業用マルチフィルムやコンポスト袋をはじめ、包装材料として使用される様々なフィルムの引裂き強度アップなど、強度面での大幅改良にも目途付けができました。ユーザーに対して技術ノウハウとして提供していく予定です。今後、ボトル・容器、自動車内装材、電気機器など、耐久性が要求される用途分野の成型加工技術も積極的に開発していきます。

バイオポリマーは、地球温暖化の原因である二酸化炭素の排出量削減や環境保全に貢献するとして注目を浴び、その需要は2009(平成21)年で約9万トンとなり、今後も世界市場で年率20%の成長が期待されています。特にこれまで実用化されていなかった100%植物由来のバイオポリマーへの要望は強く、当社の重点戦略分野の事業として大きく育てる方針です。

*当社が物質特許を保有しているアオニレックスは、再生可能資源である植物油脂等のバイオマスを主原料とし、土肥義治理化学研究所社会知創成事業本部長との共同研究による菌株育種・培養技術によって、微生物体内にポリマーを高度に蓄積させ、それを精製して取り出すクリーンプロセスで生産されます。さらに食糧には使用されないバイオマスを主原料とする製造技術確立にも目処を得ています。日常の使用条件下では安定である一方、生分解性が優れ、自然環境の嫌気性・好気性いずれの雰囲気下でも短期間で分解され、最終的には炭酸ガスと水になります。化石資源由来のポリマーと比べ、二酸化炭素の増加が抑制され、地球温暖化防止への貢献が可能です。

以 上

 

 

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