小豆酵素分解物(小豆ペプチド含有)の本格販売を開始

株式会社カネカ 広報室
2012/05/17
株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:菅原公一)は、血糖値をすみやかに下げる効果のある機能性食品素材として、小豆を麹(こうじ)菌由来の酵素で分解した小豆酵素分解物(小豆ペプチド含有)の開発に成功しました。血糖値や糖質が気になる方、血糖値が高めの方に適した小豆酵素分解物は、2012年5月から発売を開始し、5年後には10億円の販売を目指します。

日本では、成人の4人に1人が糖尿病患者またはその予備群と言われており、ここ10年で急増しています。また、日本のみならず世界中でも糖尿病は蔓延しており、世界保健機関(WHO)からも警鐘が鳴らされ、社会問題としても認識されています。

これまでにも市場には血糖値対策を目的とした機能性食品素材はありましたが、その多くは単糖(グルコース)の摂取による血糖値上昇に対して効果はありませんでした。このたび本格販売を開始する小豆酵素分解物では、ヒト試験において、グルコース摂取による血糖値上昇をすみやかに低下させることを見出しています。単糖や多糖等、糖の種類に関わらず血糖値が気になる方のサポート素材として期待できます。

ヒト試験詳細:
ヒトにおける小豆酵素分解物の血糖値の低減効果
血糖値が高め(空腹時血糖値が100mg/dL以上)の方13名に、小豆酵素分解物(300 mg)又はプラセボと、グルコース(75g)を摂取して頂き、血糖値とインスリンの変化を調べました。
その結果、小豆酵素分解物を摂取すると、血糖値は下図(I)のとおりプラセボの場合と比べて速やかに低下する傾向が認められ、さらにその時、下図(II)のとおり、インスリン分泌量がプラセボの場合と比べて増加する傾向が認められました。
この結果から、小豆酵素分解物は、食事による血糖値の上昇を抑制することが示唆され、血糖値が気になる方のサポート素材として期待できます。

以 上