乳酸菌Pediococcus acidilactici R037株の血中中性脂肪低減効果について

ニュースリリース

乳酸菌Pediococcus acidilactici R037株の血中中性脂肪低減効果について

―  第16回日本腸内細菌学会にて発表 ―

株式会社カネカ 広報室
2012/06/19

株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:菅原公一)は、カネカが保有する乳酸菌Pediococcus acidilactici R037株(以下、R037株)に、血中中性脂肪の低減効果があることを、動物実験及びヒト試験にて確認しました。本結果は、本年6月14~15日に神戸市産業振興センター「ハーバーホール」にて開催された「第16回日本腸内細菌学会」において発表されました。

(試験の背景)
近年の内外の研究において、乳酸菌には従来知られている整腸作用以外にも様々な効果があることが明らかになりつつあります。当社は、乳酸菌の新たな可能性としてメタボリックシンドローム予防に着目し、研究を進めてきました。今回、動物モデルにて、R037株摂取により血中の中性脂肪が低減することを確認し、空腹時中性脂肪が高めのヒトを対象とした試験にて、ヒトに対しても効果があることを確認しました。

(ヒト試験1:2週間連続摂取における血中中性脂肪の低減効果)
空腹時中性脂肪が高め(150~350mg/dl)の男性を100mgのR037株含有製剤を含む食品(以下、被験食品)摂取群(10名)とプラセボ食品摂取群(12名)の2群に分け、被験者はそれぞれ2週間摂取しました。
摂取開始2週間後、プラセボ食品摂取群に対し被験食品摂取群では、空腹時中性脂肪は約26%、RLP-コレステロール※値は約36%低減し、中性脂肪及びRLP-コレステロールは統計的に有意に低減しました。

(ヒト試験2:単回摂取による食後中性脂肪の上昇抑制効果)
空腹時中性脂肪が高め(150~350mg/dl)の男性を100mgのR037株含有製剤を含む食品(以下、被験食品)摂取群(10名)とプラセボ食品摂取群(12名)の2群に分けました。被験者は被験食品とプラセボ食品をそれぞれ摂取し、その30分後に高脂肪食を摂取しました。
高脂肪食摂取後の血液検査において、プラセボ摂取群に対し被験食品摂取群では、中性脂肪及びRLP-コレステロールの上昇量は3時間後で約25%、4時間後で約30%、6時間後で約50%低下し、中性脂肪及びRLP-コレステロールの上昇を統計的に有意に抑制しました。

上記結果のように、R037株の摂取により血中中性脂肪の改善が観察されました。高い中性脂肪値は動脈硬化の原因となり、脳梗塞や心筋梗塞のリスクファクターとも言われています。今後、本結果の紹介を開始し、R037株の市場開発を推進していくとともに、R037株の抗メタボリックシンドローム効果の研究を進め、乳酸菌の更なる可能性を追求していきます。

※ RLP-コレステロール・・・動脈硬化症の進展予測や治療指針として活用される動脈硬化症のマーカーの1種。脂質代謝異常が起こると、血中に滞留し、動脈硬化症の促進因子となる。
 

以 上

 

 

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