グループ会社玉井化成で、蓄熱量を倍増させた潜熱蓄熱材を開発し、7月より販売開始

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グループ会社玉井化成で、蓄熱量を倍増させた潜熱蓄熱材を開発し、7月より販売開始

―温度管理輸送容器に使用し、定温維持が可能な時間を約2倍に―

株式会社カネカ 広報室
2013/07/04
株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:菅原公一)の100%子会社である玉井化成株式会社(本社:小樽市、社長:佐藤尚治 以下、玉井化成)は、自社従来品(製品名:パッサーモP20)と比べて、蓄熱量*1 を倍増させた潜熱蓄熱材*2(製品名: パッサーモF20) を開発し、7月より販売を開始する。また、断熱性能を有する発泡スチロール製容器と組み合わせた温度管理輸送容器(製品名:TACPack)に使用することで、15度から25度の範囲の温度帯を維持できる時間が約80時間から約150時間と約2倍(35℃環境下)に伸ばすことが可能となった。
*1物体に蓄積された熱量。ここでは、固体⇔液体間の相変態に伴う吸・発熱量のことを指す
*2物質の相変態(固体⇔液体)時の潜熱(放出/吸収される熱エネルギー)を利用した材料

治験薬や特殊薬品・検体など医薬・医療分野を中心に、温度管理を伴う輸送へのニーズが増加しており、今後は再生医療やバイオ医薬市場の拡大にともない更に需要が拡大するものと予想される。
具体的な輸送方法としては、主としてリーファーコンテナ(冷凍・加温機械式コンテナ)や、定温管理ができる輸送車が用いられてきたが、輸送量にかかわらず1台もしくは1車チャーターが必要であり、また、そのチャーター代はドライコンテナやドライ車に比べてコストが高いという問題があった。潜熱蓄熱材を利用した温度管理輸送容器では、任意のパッケージサイズを提供することで、ドライコンテナ、ドライ車での輸送が可能となり、物流費のコストダウンが見込める。

潜熱蓄熱材は、蓄熱材組成物が固体から液体に融解する融解温度近くに温度が維持されることを利用した蓄熱材である。単一の物質を蓄熱材組成物として用いた場合は、その物質固有の融解温度に依存することになり、融解温度以外でパッケージの管理温度を設定することができなかった。また、複数の原料を組み合わせて蓄熱材組成物を得ることも可能であるが、各原料の融解温度と融解熱量が異なり、融解及び凝固のバラツキが生じやすく、一定範囲での温度管理が難しいという問題点を持っていた。パッサーモF20は、天然油脂から加工した原料を主剤とし、玉井化成と当社か共同で開発した配合処方設計技術を活用し、複数の他の有機化合物との組み合わせても融解及び凝固のバラツキを抑制した蓄熱材である。

玉井化成は、潜熱蓄熱材のメーカーであり、発泡スチロール成形品メーカーである強み、知見、ノウハウを生かし、断熱容器と組み合わせた定温輸送用梱包資材分野で2016(平成28)年度に売上金額10億円を目指す。
なお、7月10日~12日に東京ビックサイトで開催される第26回インターフェックスジャパンに玉井化成と共同で出展を予定している。

 

 

以 上

 
<玉井化成株式会社の概要>
代表者:代表取締役社長 佐藤 尚治
本社所在地:北海道小樽市銭函3丁目524-9
事業内容: 農水産物などの発泡スチロール函製造、容器の開発及び製造、
     蓄冷材の製造販売、蓄熱材の製造販売
設立年月日:平成元年5月
資本金:5,000万円
株主:(株)カネカ100%出資

 

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