科学技術振興機構が植物由来生分解性樹脂製造技術開発の成功を認定

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科学技術振興機構が植物由来生分解性樹脂製造技術開発の成功を認定

―実証生産設備による連続生産性、製品性能を評価―

株式会社カネカ 広報室
2014/07/10
 株式会社カネカ(本社:大阪市 社長 角倉 護)は、2009年1月に独立行政法人科学技術振興機構(東京都千代田区 理事長 中村 道治 以下JST)より受託した、独創的シーズ展開事業「委託開発」の開発課題「植物由来生分解性樹脂」(製品名:カネカ バイオポリマー アオニレックスⓇ)の開発に対し、JSTより開発成功の認定を受けました。本開発課題は、独立行政法人理化学研究所(理事長 野依 良治)の研究成果(代表発明者 現 公益財団法人 高輝度光科学研究センター 土肥 義治 理事長)をもとに当社が委託を受け開発を進めてきたものです。
 
 当社高砂工業所にて2011年5月より稼働を開始した生産実証試験設備で、連続運転による培養生産性、培養後収率について目標を達成しました。また、製造した樹脂を用いて設計した農業用マルチフィルム*1はグリーンプラ識別表示*2可能な配合で、既存石油由来生分解性フィルムと同等以上の物性が得られているなどの基準を達成しました。

 *1 雑草抑制、地表乾燥防止、温度調整などを目的として畑に張る農業用フィルムのこと。現在は主に石油由来のポリエチレン系樹脂が使用されている。生分解性樹脂は回収作業や廃プラ処理が不要なため、今後の農業用マルチフィルム原料として期待されている。
*2 一般プラスチック製品との識別を目的に、生分解性の基準と環境適合性の審査基準を満たした製品について日本バイオプラスチック協会が使用を認めるマークと名称のこと。

 

 当社のカネカ バイオポリマー アオニレックスⓇは、菌株育種・培養技術によって、微生物体内にポリマーを高度に蓄積させ、それを精製して取り出すクリーンプロセスで生産され、優れた耐熱性、生分解性、耐加水分解性、水蒸気バリア性を持ち合わせ、軟質性、耐熱性のある100%植物由来のバイオポリマーです。特徴としては、硬質から軟質まで幅広い物性を示し、ポリエチレンやポリプロピレンによく似た物性を持つことです。
 2011年5月より生産実証設備により、生産能力、年産1,000トンにて製造していますが、今後本設備を用いてより高度な生産技術・プロセス革新技術の開発、および用途開発を進め、さらに生産設備を段階的に補強することで、2020年には売上高100億円以上を目指します。

 当社は2009年に制定された「KANEKA UNITED宣言」で環境・エネルギーに関する分野を重点分野の一つと位置付けています。今後も環境・エネルギーに貢献する研究および商品開発を積極的に展開していきます。
 

以 上

 

 

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