生地中で薄膜状に分散するパイ用シート油脂を開発

―いままでにないサクサクした食感のパイを実現―

株式会社カネカ CSR推進部広報室
2015/06/12
株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:角倉 護)のグループ会社である太陽油脂株式会社(本社:横浜市、社長:網干雄三郎)は、独自の油脂成型技術により、生地中で薄膜状に分散するパイ用シート油脂(製品名:チップシートNP)を開発し、5月より販売を開始しました。また、6月16日、17日に東京流通センターで開催予定のカネカ食品グループ フードフェスタ2015にも本製品を出展します。

 

パイ生地は、板状のマーガリンを生地の間に重ね、伸展・折り重ねを繰り返すか、小片状のマーガリンを生地中に分散させて作成していました。
本製品は、ミキサーに投入してかくはんすると油脂が容易に薄膜状に分散し、これに粉を混合させると生地と油脂とで微細な薄膜層状構造が形成させるという新しい方法で、従来製法に比べて焼成後のパイのボリューム感が安定的に高く、サクサク感を向上させることが可能となりました。また、伸展・折り重ねの工程を簡素化することができ、コストダウンにも貢献します。

 

太陽油脂は食品用加工油脂と天然素材を使った石けん・化粧品を中心に事業を展開しています。円安や日本文化への関心の高まりによる海外からの観光客の増加を追い風に拡大が期待できるお土産市場を中心に菓子市場で当製品を拡販し3年後には5億円の売上を目指すとともに、食品用加工油脂分野でのさらなる事業拡大を目指します。

 

以 上

<太陽油脂株式会社>
代表者:代表取締役社長 網干 雄三郎
株主:株式会社カネカ その他
資本金:1億2,000万円
所在地:横浜市神奈川区守屋町2-7
事業内容:油脂加工…ショートニング、マーガリン類、その他食用加工油脂および油脂加工製品
の製造販売
石けん…家庭用、業務用石けん、シャンプー、ハミガキ類、化粧品の製造販売