菊花ポリフェノール摂取による血中尿酸値上昇抑制に関する論文を発表

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菊花ポリフェノール摂取による血中尿酸値上昇抑制に関する論文を発表

 

―食事による尿酸値上昇が抑制される―

株式会社カネカ CSR推進部広報室
2015/10/08

株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:角倉 護)は、日本橋循環器科クリニック院長 岩間義孝医師と共同で、菊花ポリフェノールを含有する菊花抽出物(以下、菊花ポリフェノール)が、食事による尿酸値上昇を抑えるという研究成果を、国際的学術雑誌“NUTRAfoods”に発表しました。この論文は、7月28日に公開(オンライン閲覧)されました*1。プリン体の過剰摂取や過度な運動・ストレスは、尿酸値を上昇させ、高尿酸血症、痛風の発症のリスクを高めることが明らかとなっています。尿酸値の高い状態が続くと、激しい痛みを伴う痛風発作を生じたり、腎臓病やその他の病気を引き起こすリスクが高まります。一般には、30歳以上の日本人男性の30%が、尿酸値が高めの状態にあるといわれています*2。種々の病気のリスクを避けるためには、日々の生活の中で尿酸値の上昇を抑えることが非常に重要です。

今回の研究では、尿酸値が高め(5.5mg/dL以上8.0mg/dL以下)の成人男性を対象に、プリン体を多く含む食事と同時に、菊花ポリフェノールを含む食品(以下、菊花ポリフェノール食)または菊花ポリフェノールを含まない食品(以下、プラセボ食)を摂取させ、尿酸値の上昇を比較しました。
その結果、試験開始前に特に尿酸値が高め(7.1mg/dL以上)の成人男性7名において、菊花ポリフェノール食を摂取した場合、プラセボ食を摂取した場合に比べて血中尿酸値の上昇が明らかに抑制されることが示されました(図、摂取後60、180、240分目に統計的に明確な差あり)。
以上から、尿酸値が高めの成人男性において、菊花ポリフェノールは、食事による尿酸値上昇を有意に抑制することが明らかとなりました。今回の成果が査読付きの国際的学術雑誌に掲載されたことにより、菊花ポリフェノールの効果に対する信頼性が高められたと同時に、日本国内において今年度より開始された「機能性表示食品制度*3」への届出に対応できる状況が整いました。今後、機能性表示食品素材としての開発を進めていきます。

なお、尿酸の生成と排泄のバランスが崩れることで尿酸値が上昇することが知られていますが、当社のこれまでの研究で、菊花ポリフェノールは尿酸の生成を抑制し、尿酸排泄を促進する「二つの効果」を併せ持つことがわかっています*4。日本人の尿酸値が高めの方のほとんどはいずれかに異常があると報告されていることから*5、尿酸値が高まる原因に関わらず効果を発揮することが期待されます。今後は、より長期間の菊花ポリフェノール連続摂取することで、尿酸値が低下していくかどうかについても明らかにしていきます。

*試験のデザインは結果の信頼性が高い、ランダム化プラセボ対照クロスオーバー試験(RCT試験)としました。なお、試験方法などについては、高尿酸血症診断・治療の第一人者である、帝京大学医学部附属病院長 藤森新教授のご助言のもと試験を実施しました。

菊花ポリフェノールの詳細については、下記サイトを参照ください。
<健康成分情報サイト「健康カガク・ラボ」>

以 上

*1 Ueda T, Honda S, Morikawa H, Kitamura S, Iwama Y, Nakagawa K. NUTRAfoods, in press(2015)DOI: 10.1007/s13749-015-0035-8
*2 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版、日本痛風・核酸代謝学会ガイドライン改訂委員会、2010
*3 機能性表示食品制度:2015年4月より消費者庁主導で始まった、届出者の責任のもと、消費者庁に届け出ることで機能性を謳った食品を販売可能となる制度。トクホや栄養機能表示食品に次ぐ、新たな表示制度のこと。この制度により、根拠のしっかりした食品素材の販売が促進され、一方で根拠の明確でない、いわゆる粗悪品が淘汰されることで、消費者の健康に真に資する食品素材が広がっていくことが期待されている。詳細は消費者庁HP(http://www.caa.go.jp/foods/index23.html)を参照のこと。
*4 Honda S, Kawamoto S, Tanaka H, Kishida H, Kitagawa M, Nakai Y, Abe K & Hirata D. Biosci Biotech Biochem. 78(4):655-661 (2014)

 

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