エンジニアリング領域

設備の最適解により
工場の未来を変える

MEMBERS

S.W.
滋賀工場
エンジニアリング部門
機械設備担当
2013年入社
工学部 機械学科卒
Y.K.
信頼の生産力センター
エンジニアリング部門
2006年入社
建設・生産システム卒
  • 所属部署および掲載内容は取材当時のものです

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担当業務のミッション&テーマは?

S.W.

カネカは現在、国内に5つの工場を展開していますが、そのうち私は滋賀工場におけるエンジニアリング部門の機械設計担当として、設備導入に関する設備設計全般に携わっています。取り組むべき大きなミッションとしては、エンジニアリングからのアプローチによって工場の競争力を向上させること。プロセス革新のための設備の導入や、工場から排出される温室効果ガスの削減などに向けた施策を、製造メンバーと意見交換しながら具現化していく役割を担っています。

Y.K.

工場のエンジニアリングセンターに所属しているS.W.さんとは異なり、私はコーポレート部門のエンジニアリンググループに所属しており、国内や海外における大型設備投資計画をけん引して具体化していく業務に携わっています。また、生産技術研究所やプロセス開発研究所が考案・計画したさまざまな新規プロセスを設備化し、製造現場に実装する取り組みも主導しています。S.W.さんよりもやや上流に位置する業務を担当しているイメージですね。

S.W.

工場のエンジニアリング業務にはいくつかテーマがありますが、現在滋賀工場で力を入れているのが、生産プロセスの刷新による製品競争力の強化です。これは、製品を作るために必要となる原料や、電気、ガス、蒸気といった燃料にかかるコストを下げる取り組み。コストを大きく下げるにはプロセスをゼロベースで見直して再構築する必要がありますが、それを関係部署と連携しながら検討して構築し、具現化して設備仕様に落とし込むまでの一連の業務を行っています。

Y.K.

変動費を下げることにより、市場での競争力を高める取り組みですね。ほかにはどのような業務テーマがありますか?

S.W.

近年では太陽光発電の増設など、環境課題に対する設備投資案件が増えています。Y.K.さんはプロジェクト単位で動かれることが多いかと思いますが、どのようなプロジェクトに携わっていますか?

Y.K.

現在は、北海道にある苫東工場の新プラント建設プロジェクトに携わっています。苫東工場はカネカの国内5番目の製造工場で、2024年に設立されました。現状では血液浄化関連の医療機器を製造していますが、ここに新たにカテーテルを製造する第2工場を建設する計画が進んでおり、私はそのプロジェクトマネージャーを務めています。

S.W.

苫東工場といえば、カネカで最も自動化が進んでいる工場ですね。

Y.K.

その通りで、苫東工場の医療機器製造ラインは「FOZ(Field Operation Zero)」と呼ばれる完全自動化を実現しています。第2工場もやはり同様のFOZを目指しており、自動機の導入はもちろんのこと、トラブル検知や予兆保全なども含め、DXを推進する部門と密に連携してチーム皆で進めています。また自動化だけでなく、「Zero Energy Factory」も目指しているので、太陽光発電システムの設置や省エネ設計なども求められています。

S.W.

関係者が多くて調整が大変ではないですか?

Y.K.

社内外に多岐にわたる関係者がいて、それぞれが思い描くスケジュールがあるわけですが、建設工事を最も把握しているのは私たちエンジニアなので、そうした関係者たちの真ん中に立って四方八方に心を配ってケアしながら、工事を前に進めています。

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エンジニアリング業務のやりがいは?

S.W.

新しいプロセスを導入する際は、「技術的に実現が可能か?」「採算がとれるか?」といったことを判断するため、極めて多岐にわたる事項について多角的に検討しなければなりません。それはとても骨の折れる作業ですが、その分、自分が提案したプロセスが採用されて製品としてかたちになったときには、構想段階から設備導入まで一貫して携わっていることもあり、自分の仕事によって事業が成長していく貢献度を実感でき、「やってよかった」と感じます。

Y.K.

確かに、自分が担当した工場や設備が稼働して、ちゃんと製品が出荷されていくのを目にすると、大きな達成感を感じますね。S.W.さんの場合は工場の所属なので、私に比べるとより製造現場に近い立場で仕事をしている分、設備やプロセスの改良がどれだけ収益に貢献しているかが見えやすいように思います。一方、私の場合はこれまでカネカが手がけたことのなかったモノづくりを一から立ち上げることも多いので、そこにおもしろさを見出しています。そういう違いはあるのではないでしょうか。

S.W.

そう思います。加えて私は設備の検討を通じて、自分たちが携わっている事業についての理解をさらに深め、その事業背景に沿った設備を提案できることも醍醐味の一つだと思っています。

Y.K.

そこはまさに、私たちエンジニアの存在意義につながる部分であると言ってもよいように思います。設備の新規導入・改良いずれの場合も、研究部門が考えていることや、製造部門が求める設備仕様・納期・コストがあるなかで、彼らの考えや要望に「+α」を付加し、全体で望ましいバランスをとりながら最適解を導き出すのが、エンジニアの役割です。「+α」とはたとえば、操作性、自動化、品質の安定性、メンテナンス性、ライフサイクルコストなど、さまざまなものが考えられます。そうした観点から、ただ言われるがままに設備をつくるのではなく、多角的事業を展開しているカネカでさまざまな経験を積んだエンジニアならではの知恵で、より良い設備案を考え、それが受け入れられたときにおもしろさを実感できます。同時に、そういう働きをするエンジニアが社内にいるところが、化学メーカーとしてのカネカの強みにもなっていると思います。

S.W.

そのあたりの話は、これを読む皆さんにいちばん伝えたいことではないでしょうか。私は機械学科出身なのですが、学生時代は設計職といえばたとえば「クルマに搭載されるパーツを設計する仕事」といったイメージを持っていました。でもカネカのエンジニアリング職はそれとはまったく異なり、私自身は、製品そのものではなく「製品を生み出す仕組み」を設計する仕事だととらえています。そのため、単なる機械設計にとどまらず、製造プロセス全体を俯瞰して、コスト・環境・安全・法規制・品質といった多面的な視点から、Y.K.さんも言われた「最適解」を導き出す力が求められます。「自分の設計が、工場の未来や事業を変え、やがて社会を変える」、そんな実感を得られるのがカネカのエンジニアリング職の魅力だと思います。

Y.K.

一つのことをやり続けるような仕事ではないところも、魅力ではないでしょうか。

S.W.

確かにそうですね。カネカは事業領域が多岐にわたり、それに伴って生産設備も千差万別なので、部署を異動しながらさまざまな生産設備に携わることで、自身の技術領域を広げられるところは、技術系社員として魅力に感じています。

Y.K.

機械系出身でも、カネカでは電気やシステム関連の仕事をしているという人が多くいますし、その逆もいます。もちろん機械のエキスパートとなっていく人もいます。また、プロセス設計や国内外の大型投資案件のマネジメント業務、製造ライン長など幅広い業務で活躍しているエンジニアもいます。私自身は機械系の学校を卒業していますが、入社後は製造オペレーター、機械保全、機械設計、海外プラント建設、海外駐在、自動化設備研究など、多方面の業務を経験しており、キャリアとしては非常に充実していると感じています。

S.W.

海外案件に携わる点も特徴的ですね。カネカのエンジニアリング職では多くの人が、若いうちから海外グループ会社の支援などで長期海外出張や駐在などを経験します。グローバル志向の人には、もってこいのフィールドだと思います。

Y.K.

海外経験を含め、自身のキャリア形成に関しては「カネカ1on1」といった対話の制度もありますし、社員一人ひとりが「やりたい」と思っていることに対して真摯に耳を傾けてくれます。

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これから果たすべき役割は?

S.W.

現在はどちらかといえば、製造部門や研究部門が決めたプロセスをもとに、エンジニアが設備化を行うという縦割りで業務を進めているケースが大半なのですが、これから事業環境の変化スピードがさらに速くなることを考えると、プロセスを作り上げる構想段階から私たちエンジニアが参画し、製造×研究×エンジニアの三位一体でプロセスを決めていくような動きが必要になってくると感じています。お互いに、他部門の領域に少しずつ足を踏み入れて協働するようなイメージです。そうすれば、エンジニアだけが持つ設備の視点を早期に盛り込むことができ、結果として手戻りをなくしてスムーズに安定稼働まで持っていくことができると思います。

Y.K.

重要な視点ですね。カネカのエンジニアは、各部門の製造や研究のメンバーとともに、モノづくりの土台を支える存在として、「より良いものをより安く」を実現するなど、事業への貢献度をさらに意識していくべきだと思います。実際にこれからの数年だけを見ても、生分解性バイオポリマーや医療器、乳製品といった製品の生産体制確立に向け、国内外でさまざまな新工場設立や生産能力増強の計画が進んでいます。エンジニア一人あたりに任されるプロジェクトも大きなものになりますが、それらを単に「こなす」のではなく、プロセス設計、自動機械設計、DXなどさまざまな業務をしっかりけん引して、一つひとつより良いものにしていくことが求められています。特に、DXなどデジタルの力を使って自動化・無人化を推進する業務は不可欠になると思います。

S.W.

これまでオペレーターが支えてきた生産現場が、どんどん自動化設備に置き換わっていくでしょうね。その移行を推進する私たちエンジニアの役割や責任はますます大きくなっていき、活躍する場面は多様化していくはずです。それをふまえると、Y.K.さんはこれからどんな人材が必要になると考えていますか?

Y.K.

化学、機械、電気、計装、情報システムなど、幅広い専攻の人材が求められます。今後の少子高齢化に向け、労働生産性向上のための自動化、センシング、データ解析などのデジタル分野に明るいことも重要な要素となるでしょう。社会で通用する技術や知識についてはOJTやOFF-JTを通じてしっかり教育するので、それらをどんどん吸収していこうというモチベーションは持っていてもらいたいですね。

S.W.

同感です。学生時代に学んだことは、すべての基礎として役立つものの、仕事で必要な知識としては必要最低限といった程度に過ぎません。これからの社会人人生を通じて、常に新たなことを学び続ける好奇心や、何かを成し遂げたいと思う気骨を持っていることが重要だと思います。ただ、資格は取得していて損はありません。特に語学については学生のうちに身につけておくか、外国人にも抵抗感なく接することができるレベルまで勉強しておくことをおすすめします。私自身、英語には苦労しましたので・・・。

Y.K.

それは私も同じです。英語に限らず、カネカのOFF-JTメニューは非常に充実しているので、ぜひ積極的に学んでもらいたいですね。

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カネカの魅力は?

S.W.

職場の雰囲気についていえば、雑談が特に多い印象はないものの、皆で談笑することもありますし、全体的に和気あいあいとした良い雰囲気の職場だと思います。

Y.K.

エンジニアリング部門は幅広い年代のメンバーで構成されていますが、部署を横断してのワークショップや研修が活発に行われていますし、業務においてもデザインレビューという設計審査会のような場でベテラン社員から過去の英知などを聞くこともできるので、部署や年代の垣根なく議論する機会が多くあるところは魅力です。

S.W.

技術職ということもあり、議論に際しては原理原則に基づいて考えることが大切です。デザインレビューの場でも、その視点は非常に重視されますし、上司や関係先に対し、論理的かつ定量的に説明して合意形成をとって仕事を進めるスキルが求められます。ただしだからこそ、その視点さえしっかりおさえておけば、新入社員だろうと臆することなく意見を言うことができます。そこはアピールしたいポイントですね。

Y.K.

その風土は今後ますます進んでいくと思います。S.W.さんや私も参加していましたが、一昨年くらいに、エンジニアリング部門から有志メンバーが集まり、約2年がかりで「今後のエンジニアのあるべき姿」について話し合う「エンジニアリング・イノベーション・チャレンジ」という取り組みをしました。そこで、これからは「提案型・開発型への業務スタイルへの転換を進めていく」ことになり、以来けっこう現場が変わってきているように感じています。

S.W.

それは私も感じます。これから若手には、これまで以上に責任のある仕事を任されるようになるのではないでしょうか。入社してすぐに海外プロジェクトのメンバーに抜擢されるという例ももっと出てくると思います。1年目からバリバリ仕事をして活躍したいというエネルギッシュな人には絶好のステージが待っています。

Y.K.

基本的にカネカは社員一人ひとりの「やってみたい」という気持ちを尊重する会社で、「自ら考え、動き、かたちにしていく」力を育む風土があると思います。これを読む皆さんがこれから歩むキャリアの第一歩にカネカというフィールドを選んでくれたなら、私たちはその挑戦を全力でサポートする用意があります。カネカのエンジニアリング部門には、きっと皆さんの想像を超えた「わくわくする仕事」が待っています。皆さんの挑戦をお待ちしています!