衝撃吸収パッド付きインナーウェア「カネカヒッププロテクター」の発売

- 転倒時の衝撃低減と優れた着用感を両立 -

株式会社カネカ 広報室
2012/10/03
株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:菅原公一)は衝撃吸収パッド付きインナーウェア『カネカヒッププロテクター』(婦人用)を10月12日から新発売いたします。

転倒による大腿骨頚部骨折は、特に高齢女性に多く発生し、「要介護状態」や「寝たきり」になる主原因のひとつとなっています。大腿骨頚部骨折の年間発生数は2007年で14.8万人、今後2020年には25万人、2030年には30万人に増加すると予想されています。大腿骨頚部骨折は、高齢者のQOLのみならず、介護にあたる家族の負担軽減、医療費の削減、病院・介護施設におけるリスク管理といった観点からも、その防止は重要な課題となっております。各調査・研究によれば、骨折防止に効果がある対策は、薬物療法とヒッププロテクターの着用とされています。

ヒッププロテクターは、国内では10年以上前から販売されておりますが、ヒッププロテクターに装着するパッドが硬い、分厚いなどの着用感の問題から、高齢者が着用を敬遠したり、着用しても短時間・短期間で使用を中止したりするケースが多く、普及が進んでいませんでした。こうしたことから、高齢者が転倒した際の衝撃を低減するとともに、長時間無理なく着用できるヒッププロテクターが切望されていました。

カネカヒッププロテクターのパッドは、材料にカネカが独自開発した衝撃吸収性に優れるイソブチレン系熱可塑性エラストマー「SIBSTAR®」を使用するとともに、名古屋大学(田中英一教授)と芝浦工業大学(山本創太准教授)との共同研究を通して開発した衝撃拡散性に優れる独自の形状を採用することで、衝撃吸収性と衝撃拡散性の2つの機能を付与することに成功しました。これにより厚みが約6mmと従来にない薄さで着用感に優れ、かつ転倒時の衝撃を低減できる画期的なパッドを開発いたしました。さらに、国立長寿医療研究センター病院(原田敦副院長)の協力を得て、同病院での実用評価結果を製品設計に反映させることでヒッププロテクターとしての完成度を高めました。転倒時の衝撃を低減する機能と優れた着用感を両立したカネカヒッププロテクターは、まさに市場の声を反映した商品として開発いたしました。

カネカヒッププロテクターは、ユアヘルスケア株式会社(カネカグループ)を通してお客様へご提供して参ります。ユアヘルスケア株式会社以外の販売店からのご提供につきましても今後計画して参ります。

当社は2009年に制定されたKANEKA UNITED宣言で健康に関する分野を重点分野のひとつと位置付けております。今回発売開始するヒッププロテクターは、関連製品も含め5年後に10億円の売上を目指します。カネカヒッププロテクターをはじめ、人々の健康や医療・介護に貢献できる素材や製品を創出して参ります。

<仕様およびバリエーション>
○衝撃吸収パッド イソブチレン系熱可塑性エラストマー
○インナーウェア(婦人用)
・身生地  : 綿75%、ナイロン20%、ポリウレタン5%
・レース部 : ナイロン、ポリウレタン
・サイズ  : L(ヒップ92~100cm)、M(ヒップ87~95cm)、S(ヒップ82~90cm)
・カラー  : ピンク、ラベンダー

<製造・販売>
○製造販売元  株式会社カネカ
○販売元    ユアヘルスケア株式会社(カネカグループ)
○発売開始時期 2012年10月12日
○税込販売価格 セット(インナーウェア・衝撃吸収パッド)8,900円、インナーウェア4,900円
○注文方法   ウェブ(ホームページ)、電話、ファックス、ハガキ
○問い合わせ先
・ホームページ : http://www.kaneka-YHC.co.jp
・電話     : 0120-438-910(フリーダイヤル) 受付時間9:00~20:00/年中無休
・ファックス  : 0120-788-910
・電子メール  : hipprotector@kn.kaneka.co.jp

 

以 上

 

カネカヒッププロテクター


衝撃吸収パッド