発想職人のEmpowerment

R2Bの創造するプロセスを担うのはカネカの一人ひとりの“発想職人”です。
研究者の発想を飛躍させ、形にしていくマインドをR2B戦略では力強く後押しし、イノベーションを促進します。

DXによる発想の加速

R2B戦略の実現に向けて、より高度により高速に研究開発を進めるべく、先端技術の取り込みとデジタルインフラ活用の両輪でDigital Transformationを図っています。

R2B DXリーダー人材強化

全社の重要課題をDXで解決するため、R2B DX テーマを設定し、リーダー人材の強化を進めています。
数万種類の樹脂配合からの要求水準の推定や、AIを活用した遺伝子スクリーニング技術の開発など、研究開発期間の短縮につながる技術が進展しています。また、Green Planet®や太陽光発電モジュールの製造プロセスの自動化・省力化技術も、研究および事業に貢献しています。

DXリーダー人材 2023年度 2024年度 2026年度(目標)
Material & Bio informatics 領域 3名 4名 8名
Process informatics 領域 5名 12名 14名

研究者のDXスキル向上

外部の教育プログラムを通じて、研究者のスキルアップの機会を提供しています。画像処理業務の自動化や遺伝子解析の効率化などの優良事例が生まれており、社内の連絡会を通じた情報共有によって横展開が広がっています。

R2B 業務の変革

電子実験ノートシステムを導入し、研究記録のデジタル化と蓄積したデータを活用した解析作業の高度化・効率化を進めています。
特に社内の知見が豊富に培われてきた樹脂開発などの分野で、電子実験ノートへのデータ蓄積が進み、検索性が向上しました。今後、過去の知見も生かした実験計画の策定や実験結果の解析といったデータ活用に注力し、研究開発の加速に貢献させていきます。

R2B 知財戦略

知的財産は、R2Bの発想職人が生み出す重要な成果です。知的財産の創出ならびにその事業への活用について、研修・支援体制を構築しています。

知財人材の育成体系

新入社員からリーダークラスまで、階層に応じたコンテンツを作成し、知財教育を進めています。営業系社員に対する商標や著作権などの研修に加え、市場情報活用のためのプログラム提供など、育成の幅を広げています。

発想職人の育成:発明発掘プログラム

知的財産創出の観点における発想職人とは、発明の基本的なアイデアやコンセプトの発想、技術的な問題の解決、発明の実現可能性の検証等に中心的に貢献した筆頭発明者であると考えることができます。
この視点から、知的財産部が従来から提供する特許研修プログラムに加えて、2020年度より対話重視のディスカッション形式で発明を抽出する新プログラムを開始しました。開始以降、筆頭発明者の数は増加傾向にあります。プログラムを通じて研究者同士をつなぎ、多様な視点を共有することによって、新たな発想の創出を促す機会となっています。

発想職人の分野を越えた創造

当社では、研究者が自分の領域を飛び越えるハイブリッドな研究開発によってイノベーションを生むことを指向しています。
そのため研究者は自分が強みとして持つバックグラウンドを基盤としながらも、研究者同士の協働や社外技術の導入によって、領域を横断して研究開発を行っています。
これがカネカらしい研究者のあり方であり、社内に限らず社外にも視野を広げた研究が促進される施策を実行しています。

事例紹介:Green Planet®関連の技術と研究者の広がり

カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet® では、育種培養、材料設計、成形加工といった異なるバックグラウンドを持った研究者が携わることで、技術を広げてきました。
成形加工に専門性を有する研究者は樹脂の配合や樹脂培養の研究開発に、育種培養や生産技術に専門性を有する研究者は成形加工領域の研究開発に、裾野を広げることで、発泡体・フィルム・繊維と用途の広がりに貢献しています。

出願技術と出願者マップ(2019-2023年度の出願を対象)

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