カネカ　新製品「脳動脈瘤塞栓コイル」を米国で販売開始

　株式会社カネカ（本社：東京都港区、社長：田中 稔）は、昨年日本市場に上市した新製品「脳動脈瘤塞栓コイル^*1（製品名：i-EDコイル™）」を今年9月より米国市場でも販売を開始しました。2020年4月に米国食品医薬品局^*2（FDA）の承認を取得し、9月よりカネカファーマアメリカを通じて販売しています。今後、さらに欧州やアジアにも販売エリアの拡大をはかり、2023年度にはi-EDコイル™の売上高100億円を目指します。
　
　i-EDコイル™は原材料である金属線の太さや構造の工夫により、コイルの柔軟性を世界最高レベル^*3に高めた新型の脳動脈瘤塞栓コイルです。その柔軟性から従来品よりも動脈瘤内にコイルを高密度に詰められるだけでなく、不規則な形状の動脈瘤にも対応することができます。動脈瘤の破裂リスク低減に貢献する点が医師から高く評価され、2019年11月の日本市場での販売開始以降、販売数量を順調に伸ばしています。

　米国は、脳血管疾患の原因となる高血圧症、高脂血症、糖尿病など生活習慣病を患っている人が多く、脳動脈瘤の症例数も増加しています。治療法については、開頭による外科治療よりも体への負担が少ない血管内治療が行われる割合が年々高まっており、今後、脳動脈瘤塞栓コイルの需要はさらに増加していくと予想されます。

　今後も脳動脈瘤塞栓コイルをはじめとする脳血管疾患の治療製品のラインアップ拡充を進めることに加えて、診断や予防といった治療以外の領域に対するソリューションを提供することで、脳血管疾患におけるさまざまな課題の解決に貢献してまいります。