カネカ、ポリイミドフィルムが 第47回市村産業賞 功績賞を受賞

株式会社カネカ 広報室
2015/03/27
株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:角倉 護)は、公益財団法人新技術開発財団(所在地:東京都太田区、総裁:寬仁 親王殿下(2012年6月6日に薨去)、代表理事(会長):桜井 正光)より「ラミネート法2層フレキシブル銅張積層板用材料の開発」に対して、第47回(平成26年度)市村産業賞*1 功績賞を受賞しました。4月23日(木)にホテルオークラにて授賞式が行われます。

当社は、高耐熱性や高寸法安定性などの特徴を有する2層銅張積層板のベースフィルム(製品名:PIXEO BP)を、新規ポリイミドフィルムとして2003年より市場投入してきました。2層銅張積層板は、フレキシブルプリント基板へと加工され、電子機器の小型化、高密度化のために使用されます。PIXEO BPの採用により、当社の顧客は2層銅張積層板を熱ラミネート法*2で効率よく生産することが可能となり、スマートフォンやタブレットの急激な普及に貢献しています。この新規ポリイミドフィルムにおける画期的な新技術の開発と企業化の実績が高く評価され、今回の受賞となりました。

当社は2009年に制定された「KANEKA UNITED 宣言」で情報通信に関する分野を重点分野の一つと位置付けています。今後も情報通信に貢献する研究および商品開発を積極的に展開していきます。

*1 市村産業賞は、優れた国産技術を開発することで産業分野の発展に多大な貢献・功績のあった技術開発者、またはグループに贈られる賞です。科学技術の進歩に寄与し、技術として確立されており、産業上価値の高いもの、研究や開発活動の終了からおおむね10年を経過していないものを対象として、産業上の規模、独創性、産業の発展への寄与、を視点として選考されます。リコー三愛グループの創始者、市村 清 氏の提唱により昭和43年に設立されました。
この市村賞は、現在国内にある技術賞の中でも極めて上位に位置付けられた賞です。同賞には、本賞・功績賞・貢献賞があり、科学技術の進歩、産業の発展、文化の向上、その他国民の福祉・安全に関し、科学技術上貢献し、優秀な国産技術の開発に功績のあった技術開発者に対して行われます。

*2 熱ラミネート法とは、加熱により樹脂を軟化・溶解させ基材に貼り合わせる方法。

以 上