変成シリコーンポリマーの価格修正について

―5月1日より、キログラム当たり30円以上の値上げ―

株式会社カネカ 広報室
2014/03/20
株式会社カネカ(本社:大阪市北区。社長:菅原公一)は、主原料価格高騰を受け、シーリング材および弾性接着剤のベースポリマーである変成シリコーンポリマー(商品名:「カネカMSポリマー®」、「サイリル®」)の価格修正を行います。具体的には現行価格に対し両製品ともキログラム当たり30円以上の値上げとし、本年5月1日納入分より実施します。

ナフサの国産価格上昇の影響により、主原料であるPPG(ポリプロピレングリコール)及びPO(プロピレンオキサイド)価格が上昇しております。加えて、電気、重油などのユーティリティーコスト等の上昇も収益を圧迫する要因となっております。当社は、コスト圧縮など、事業収益の改善に努めてきましたが、自助努力のみで原価高騰分を吸収することは困難と判断しました。

「カネカMSポリマー®」は、1979(昭和54)年、当社が世界で初めて企業化した変成シリコーン系シーリング材の基材です。変成シリコーン系シーリング材は耐久性、耐熱・耐寒性、経済性に優れており、高層建築から一般建築まで幅広く用いられます。また「サイリル®」は1986(昭和61年)年にカネカMSポリマーの技術を基盤に、弾性接着剤用ベースポリマーとして開発し、接着剤分野で幅広く使用されています。1997(平成9)年には、拡大する欧州市場に対応するため、カネカベルギーN.V.(本社: ベルギー王国 ウエステルロー 社長: 木村雅昭 )で現地生産を開始しました。また、米国においても2009(平成21)年にカネカノースアメリカLLC(本社:アメリカ合衆国テキサス州 社長:藤井一彦 )に新工場を稼働させており、日米欧に生産拠点を持つグローバル事業として積極的に展開しています。

以 上