労働安全衛生

労働安全衛生の取り組み

カネカグループでは、「安全」を経営の最重要課題とし、その社会的責任を果たすため、安全に安心して業務が遂行できるよう、環境や精神面でも生き生きと充実した状態を構築することが大切であると考えています。
安全は絶えず、守り続けなければならないことを着実に実践し、「ゼロ災行動指針」を定め、経営トップが先頭に立ち、社員一人ひとりが定められたルールを確実に守り、行動につなげています。またESG安全・品質査察では、工場の安全管理状況について現場で確認し、その確認状況のエビデンスから評価し、改善の必要な項目を本社と工場が共有しています。一年を期限とした改善計画に基づき、年間を通じて活動のPDCAを回しています。
労働災害の発生状況を表す指標に、強度率、度数率があります。
2022年の労働災害は、とっさの不安全行動や不注意を原因とした災害が発生し、カネカグループの度数率は0.35と昨年より0.12ポイント悪化しました。引き続き、設備の安全化と危険予知の意識向上を行うなど、ゼロ災行動指針にこだわった安全活動を進めることで、社員一人ひとりの安全意識を高め、労働災害の発生防止を図っていきます。

災害度数率

度数率:災害発生頻度を表す指標で、延べ労働時間100万時間当たりの死傷者数のこと。

(注)正社員、嘱託社員、外部から派遣された派遣社員が対象です。外部への出向者ならびに協力会社の社員は含みません。

災害強度率

強度率:労働日数の損失によって災害の重軽度を表す指標で、延べ労働時間1,000時間当たりの労働損失日数のこと。

(注)正社員、嘱託社員、外部から派遣された派遣社員が対象です。外部への出向者ならびに協力会社の社員は含みません。

休業・不休業災害発生件数

(注)災害発生件数には、カネカおよびカネカグループで就業する協力会社社員を含みます。

労働安全衛生マネジメントシステムの充実

カネカ全工場では、2007年度から中央労働災害防止協会のJISHA方式適格OSHMS認定を取得し、労働安全衛生マネジメントシステムのスパイラルアップを目指した取り組みを継続しています。

OSHMS認定取得状況

事業場名 所在地 認定年月日 認定番号
高砂工業所 兵庫県 2008年3月10日 08-28-13
大阪工場 大阪府 2007年8月21日 07-27-10
滋賀工場 滋賀県 2008年1月15日 08-25-6
鹿島工場 茨城県 2010年12月13日 10-8-26

機械災害の防止

挟まれ巻き込まれなど機械災害の防止、設備の安全性評価レベルの向上を目的として、機械の包括安全基準に関する指針に基づいた専門家育成を進めています。社内の認定制度によるセーフティサブアセッサ(SSA)を取得した機械包括安全評価者を2022年度まで累計72名登録しています。

※ セーフティサブアセッサ(SSA):機械の設計者を対象とした安全性の妥当性確認に必要とされる基礎知識、能力を有する資格。

身をもって危険を感じ取る-体感学習-

カネカグループでは、危険感受性を高めるため体感学習を推進しています。学習機材は、従来型のリアル体感設備に加え、新たに墜落や感電、引火爆発など16のシナリオを疑似体感できるVR(バーチャルリアリティー)を活用したものを導入しています。いずれも移動、持ち運びが可能であり、多くの社員に体感学習の機会を提供し、安全意識の高揚を図っています。

写真:体感学習の様子

巻き込まれのリアル体感学習

VR体感学習の画像

VR体感学習

安全表彰

日本化学工業協会が優れた安全活動の模範となる事業所を表彰する「日化協 安全表彰」や、社内基準に基づき、無事故(プロセス事故なし)、無災害(休業・不休業なし)を達成したカネカグループ全事業場に対して、社長安全表彰を行っています。
今後も、ゼロ災達成に向け安全活動を進めていきます。

日本化学工業協会による安全確認事業所認定状況

社名 認定無事故無災害期間
株式会社カネカメディックス 神奈川事務所 2011年1月1日~(11年間)

カネカグループ無事故無災害表彰基準に基づく社長安全表彰(2022年度)

社名 表彰無事故無災害期間
鐘化(佛山)高性能材料有限公司 2017年6月23日~
高知スチロール株式会社 2016年11月2日~

CHECK & ACT

2022年の労働災害は17件でした。引き続き、ゼロ災達成に向けて安全基本行動の徹底、ライン管理の強化およびリスクアセスメントの基盤強化を推進していきます。

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