気候変動への取り組み ~2021年3月に賛同を表明したTCFDに沿った取り組み~

当社は2021年3月に、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言への賛同を表明しました。
2020年度は、TCFDの提言に沿ってリスクと機会を軸にグループ活動を構造分析し、重要性と緊急性の視点から、①GHG排出削減、②循環型社会への貢献、③食糧資源の増産、を取り組むべき項目と決定しました。
以下、TCFDの4つの推奨事項であるガバナンス・戦略・リスクマネジメント・指標および目標、に沿って取り組みをまとめました。

TDFDロゴ
推奨される開示事項 取り組みの状況
1. ガバナンス 2022年4月1日付で設置されたTask Force「Sustainability(SX)本部」傘下の「DX・CN Committee」において、カーボンニュートラル実現に向けた技術開発を加速させていきます。
長期テーマについては生産技術研究所に「生産DX・CN企画チーム」を、短期テーマについては信頼の生産センターに「生産DX・CNグループ」を設置し、両組織が連携しながら技術検討を進めます。
また、カーボンニュートラル技術の現場への実装を推進するために、「生産DX・CNプロジェクト会議」を設置します。
2. 戦略

2020年度は、気候変動に対する当社のリスクと機会を抽出しました。
2021年度は、取り組むべき3つの課題の進捗を整理しました。

①GHG排出削減

  • DX Strategic Unit及びカーボンニュートラル技術委員会にて、プロセス革新、自家発電設備の燃料転換、CO2の利用・回収・固定等の施策の検討を進めてきました。
  • 太陽光発電を含む環境貢献設備投資を積極的に推進するために、インターナルカーボンプライシング(ICP)の制度設計を検討し、2022年度中に実行に移します。
  • ゼロ・エネルギーに貢献する高効率太陽電池の社内設置および市場拡大を進めています。

②循環型社会への貢献

  • グローバル展開している多数のブランドホルダーと協働して、カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet®の市場拡大を進めています。また、1.5万トン/年の生産能力増強を決定しました。

③食糧資源の増産

  • 人・乳牛・環境に配慮した持続可能な循環型有機酪農を目指し、株式会社別海ウェルネスファームを2021年5月より稼働させ、生乳の生産と有機飼料栽培に取り組んでいます。
  • 食品廃棄物については、賞味期限の改善を通して廃棄物量削減に取り組んでいます。
3. リスクマネジメント 気候変動リスク評価を継続し、重要性の高い案件については「DX・CN Committee」で対応や方針を決定していきます。
4. 指標および目標

当社の2020年度のスコープ1とスコープ2のGHG排出量合計は、グループ連結で1,461千t-CO2でした。

  • 2050年のカーボンニュートラルを実現するため、プロセス革新による省エネ、自家発電設備の燃料転換、再生可能エネルギーの活用、CO2の利用・回収・固定の施策を具体化していきます。
  • 2030年には2013年比30%のGHG排出量を削減します。

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