内なるパラダイムチェンジャーへの道:農業生産支援の課題を解決する ~ゲノム編集育種~

ゲノム編集育種の研究開発加速化による農業生産支援

当社は独自のゲノム編集技術と最先端の技術の融合により、食糧課題に対するソリューションの提供を加速し、将来的には成長が期待されているゲノム編集作物の種子事業への参入を目指しています。

当社は、2020年8月に日本たばこ産業株式会社と植物バイオテクノロジー(※1)に関する資産譲受に合意しました。
この資産譲渡は、当社のコア技術として高い評価を受けている、高効率で幅広い実用作物品種に適応可能な「インプランタゲノム編集技術」(※2)(iPB法)に、日本たばこ産業が有する最先端の研究開発施設、業界内のネットワーク、実績豊富な遺伝子導入の技術力を活用することで、ゲノム編集作物の研究開発を大幅に加速・効率化し、従来の作物育種を変革することを目的とするものです。
今後は、新たな研究開発体制のもと、国内外の公的研究機関との共同研究・国家プロジェクトなど、オープンイノベーションを最大限に活用し、有用シーズ技術の獲得、コア技術の高度化を進めます。
そして、遺伝子導入技術の種子企業へのライセンス供与や、顧客のニーズに合わせた機能性、多収性に優れた作物種子の研究開発受託(※3)を強化していきます。さらに、将来的には、成長が期待されるゲノム編集作物の種子事業への参入を目指します。
当社は「カネカは世界を健康にする」 という考えのもと、食の安心・安全、安定供給など、世界のさまざまな食糧問題に対するソリューションの提供を加速していきます。

※1 病害耐性などの有益な性質・特徴を植物に導入する育種技術(組織培養技術、遺伝子導入技術など)。

※2 従来のゲノム編集技術と異なり、ゲノム編集酵素遺伝子を染色体に組み込むことなく、遺伝子改変が可能なため、迅速な品種改良を実現可能とする技術。

※3 顧客から依頼を受け、ゲノム編集種子を開発すること。

図:ゲノム編集育種の研究開発イメージ

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